ピッコロさんファンは絶対見るべし
『ドラゴンボール』と言えば悟空、そしてベジータが物語の2トップで活躍するという印象。特に「超」に突入してからはいわゆる「Z戦士」や悟飯たちの影も薄くなる一方の展開が続きました。中でもピッコロさんはセル編以降戦闘力で超サイヤ人組に大きく水をあけられ、後方の参謀役ポジに収まり寂しい限り。そんなピッコロさんがこの映画では堂々の主役です!悟飯一家や悟飯の娘・パンちゃんとの絆や、まんまと家族同然にさせられてしまっている生活感あふれる場面から始まります。何しろあの気難しいピッコロさんが、スマホを持たされパンちゃんを幼稚園に迎えに行き、お礼に贈られたぬいぐるみを自分の家に大量に置いている毎日。序盤の説明だけでどこから萌えればいいかわからんぐらいですが本当です。
一見平和な日々の裏で、悟空がかつて壊滅させた悪の組織・レッドリボン軍はレッド総帥の息子・マゼンタにより再興され、悟空たちへの復讐と再度の世界征服を目論んでいました。Dr.ゲロの孫・Dr.ヘドも招聘され、高性能人造人間ガンマ1号・2号、そしてより凶悪な最終兵器を作成。
ガンマ2号の急襲を受けてレッドリボン軍の陰謀とパンの誘拐計画を知るピッコロ。しかし悟空もベジータもビルス星で修行しており不在、ブウも休眠中。「自分がやるしかない」と腹を決めた彼は、パワーアップの手段を求めて地球の神であるデンデを訪れます。ここで登場する神龍のピッコロへの態度、ブルマとの会話も必見。
この非常事態を、研究者生活に専念してすっかり腑抜けた悟飯へ気合を入れる契機に使えるのでは、と考えたピッコロがまさに八面六臂の大活躍。激戦の中で発言するピッコロの新しいパワー、しかしDr.ヘドが作った「あの最凶生物」を基にした最悪の怪物が制御不能状態で目覚めてしまう。ピッコロは悟飯を切り札としてすべてを託します。
悟飯とピッコロの絆が大好きな人におすすめです。全編3Dなのですが、よく出来たセルルックでまったく違和感がなく没入してます。また悟飯とベジータのバチバチ激しいバトルシーンもちゃんと楽しめますので2人のファンもご安心ください。
なお、EDが終わっても再生を止めないで最後の最後まで見てくださいね。