来る(映画) / It Comes

来る(映画) / It Comes

『来る』とは、第22回日本ホラー小説大賞に輝いた澤村伊智の小説『ぼぎわんが、くる』を実写化した日本のホラー映画である。公開初日に10万人を動員し、興行収入は1億3700万円のヒットとなった。
子煩悩で愛妻家だと評判の、田原秀樹の職場に謎の人物が現れる。その日から2年後、様々な怪奇現象が起こり、秀樹とその妻の香奈は得体の知れない何かに襲われる事になる。オカルトライターの野崎和浩に相談するが、野崎の手に終えるものではなかった。
怪奇現象と人間の怖さを描いた映画となっている。

来る(映画) / It Comesのレビュー・評価・感想

来る(映画) / It Comes
8

人間関係の深層心理を描いた傑作!

この映画は、ドロドロした人間関係の描写が好きな方にオススメ出来る作品です!

主人公の田原秀樹は、新婚ホヤホヤで一人娘を溺愛しています。
これからの生活に胸をふくらませていましたが、突然身の回りで怪異現象が次々と起こり始めます。不安になりながらも、友人のつてを頼りオカルトライターである野崎に相談することが出来ました。早速野崎は、日本最強の霊媒師である琴子の妹である真琴と調査を開始します。

見所ポイント

1. 人間関係の描写
この映画、ジャンルは怪異現象によるホラーとなっていますが、とにかくドロドロした人間関係の描写が凄まじいです!登場人物のほとんどがクズと言っても過言ではありません。
人間誰しも、苦手だったり嫌いな人っていると思います。ですが、その人たちに面と向かって文句や自分の意見を言う人はかなり少ないですよね。この映画は、そういった人間のエゴの部分も含めて、面と向かって言い合ったり影で第三者が罵るシーンが非常に多いです。

2. 原作と比べて進化している怪異現象
この映画は小説が原作となっています。気になる人は1度小説も読んで欲しいのですが、怪異現象の元になっている怪物の進化がとてつもないです。特に映画の終盤で行われるお祓いのシーンでは、その差が如実に現れており、周りへの被害の規模が尋常ではありません。