ザ・コール(韓国映画)

ザ・コール(韓国映画)のレビュー・評価・感想

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ザ・コール(韓国映画)
9

『ザ・コール』のあらすじ紹介

Netflixの韓国ドラマ『ザ・コール』。
今を生きる女性と過去を生きる女性。その二人がひとつの電話を通じて出会ってしまったことから始まるサイコスリラー作品です。
始まりから不穏な空気がほんのり流れていて、「絶対何かが起きる」というハラハラ感から「何かが起きた」後からいっきに進む展開に、怖いのに目が離せないホラー好きな人におすすめな作品です。キャストの演技力も脚本も、最初から最後まで本気で製作されたこだわりを感じます。幽霊は出てきませんが怖いのが苦手な方にはおススメしません。

映画の主人公はソヨンという若い女性で、幼いころに父親を亡くし、母親とはあまりいい関係とは言えませんでした。
その母親が入院することをきっかけに実家に帰ってくるところから映画は始まります。

帰ってくる途中、スマホを落としてしまったことに気づいたソヨンは、実家の固定電話から自分のスマホを拾った相手と通話をします。しかし謝礼を求められ「また連絡する」と言われてしまいます。そして相手からの電話を待ってる間に何度も固定電話に着信がありましたが、その相手はスマホを拾った相手ではなく、ヨンスクという女性からの「母に殺される」というSOSの電話でした。
このヨンスクという女性ももう一人の主人公です。

何度もやりとりをする中で、二人は同じ家で過去と現在を別々に生きていることが分かってきます。
それぞれ母親とうまく関係を築けない共通点や年が近いことなどもあって、ありえない事態の中二人は意気投合し仲良くなるのですが、ヨンスクが変えた過去の「ある出来事」をきっかけにストーリーは最悪の事態に進みます。

ソヨンとヨンスクが仲良くしてるシーンは和やかの雰囲気ですが、そんなシーンでも私はハラハラとしながら見てました。最悪なルートに進んでいくのを感じながら話は進みますが、中盤からはいっきに急降下するようなスピード感でストーリーが進むので、ジェットコースターに乗ってるかのようです。
過去と現在の関係も、過去が変わると現在も一気に変わる展開の速さもよかったですし、予想や期待を裏切りながらも視聴者を置いてけぼりにせずに最後まで楽しんで観られる作品です。
話の導入部では想像ができない展開と結末で、どんでん返しの繰り返しで見応えもバッチリだと思います。

ザ・コール(韓国映画)
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【ネタバレなし!】韓国映画「ザ・コール」のあらすじ紹介!

劇場公開からNetflixでの公開に踏み切った映画としても話題の『ザ・コール』。本作は20年の時を超え繋がる1人の女と猟奇的な殺人鬼による本格韓国スリラー。今作は2011年のイギリス・プエルトリコ合作映画『恐怖ノ黒電話』を原案とし、監督イ・チュンヒョンがオリジナルのストーリーを制作した作品。
『美男ですね』で一躍日本でも有名になったパク・シネ、韓国映画界期待の新人チョン・ジョンソを主演に迎え物語は始まります。
物語の中では2019年が舞台。かつて住んでいた洋館に訪れた主人公ソヨンに固定電話から助けを求める1本の謎の電話がかかってきます。電話の先の相手は自らがいる場所の住所を伝えてきて、絶えず助けを求めてきます。そして話をしていくうちに次第にお互いが別の時代の同じ場所にいることに気づきます。普通なら起こりえない事態の中二人は交流を重ね、ソヨン、ヨンスクの距離は一気に近づきますが次第に運命の歯車も狂い始めていきます。
歴史を変えていくことにはやはりそれなりの代償があるということをひしひしと感じるとともに、ヨンスクを演じるチョン・ジョンソの猟奇的な殺人鬼ぶりは新人とは思えぬ気迫で見る側にもしっかりと恐怖を与える作品でした。スリラー好きの方に自信をもって勧められる作品です。