真夜中のオカルト公務員

真夜中のオカルト公務員のレビュー・評価・感想

真夜中のオカルト公務員
9

ひねりの効いた安倍晴明モノ

世の中に安倍晴明を扱った小説、漫画、アニメや映画はたくさんありますが、その中でもひねりの効いた安倍晴明モノだと思います。
「真夜中のオカルト公務員」というタイトルが示しているように、漫画の内容としては、オカルト現象に対応することを目的とする部署に配属された区役所職員(=公務員)の活躍を描くものになっています。
主人公は、その部署に配属された新人職員なのですが、実は安倍晴明の家系の傍流の子孫だったという設定です。
この漫画の面白いところは、オカルト現象に対応するのが公務員であるというところですね。オカルト事象と公務員って、なかなか思いつかない組み合わせだと思います。
そういう組み合わせを思いつく作者の発想力がまずものすごいなぁと感動します。
でも、考えてみれば、安倍晴明も朝廷に雇われた(?)陰陽師だったワケですし、実は公務員と言えなくもない。多分、この「安倍晴明=公務員?」という思いつきが、この漫画が生まれた背景にはあったのかなぁと想像しています。
漫画は全17巻で終了。
扱っているネタ的に、まだスピンオフ作品は作れそうではありますが、これくらいの巻数で一区切りしてもらえるのもありがたいです。
少年漫画にありがちですけど、あまりにもダラダラと長いのはどうなのかしらと思っちゃうタイプなので。