イット・フォローズ / It Follows

イット・フォローズ / It Followsのレビュー・評価・感想

イット・フォローズ / It Follows
8

ホラーが苦手でも楽しめる映画

いわゆる「オバケ」が出てきますがユニークなオバケで、特徴としては様々な姿になることができてゆっくりとターゲットを追ってきます。
あらすじとしては、バーで知り合った男性といい雰囲気になった主人公は彼と映画やドライブのデートに行きます。しかし車の中でいい雰囲気になり主人公が油断していると、男性は主人公に薬品を嗅がせて気絶させてしまいます。次に主人公が目を覚ますとそこは廃墟で、主人公は下着姿のまま車椅子に縛り付けられていました。主人公が混乱していると先程の男性が主人公に不可解なことを言い出します。「ナニカがお前を追ってくるのでひたすら逃げろ」と。
そのナニカというのが本作品に出てくるオバケです。そのナニカは性行為をすることで人から人へうつり、うつされた人はナニカに追われ、うつした人は追われなくなります。そして、追いつかれるとそのナニカに殺され、ナニカは感染者を遡っていきます。

あまり驚かせてくるシーンは少ないですが、作品中はずっとナニカに追われている描写が続くのでしばらくは夜道を一人で歩くのが怖くなるかもしれません。
また、この作品はエイズがテーマになっているという考察もあり、そういう視点で見ると考えさせられる映画でも有ります。

また内容以外でも音楽が非常に素晴らしい映画で、全体を通してエレトリカルな電子音調のサウンドが流れます。この音楽が怖さを倍増しており、ホラーが得意な人も音楽が苦手と表現していたりします。メインテーマはとても耳に残る曲で良くも悪くも怖い曲です。

最終的にはオバケを倒すわけでもなく、共存するという終わり方なので少し後味の悪い終わり方かもしれません。

イット・フォローズ / It Follows
8

あらすじ・感想

ただ、ただ身近に迫る恐怖。新感覚ホラー作品となります。
内容はいたってシンプルです。ただ「ソレ」がゆっくり歩いてきて捕まれば殺される、それだけてす。
あらすじは、19歳のジェイは男と一夜を共にしますが、その後男が豹変。下着姿のまま車いすに縛り付けられたジェイは男から「ソレ」の説明をされます。
「ソレ」に殺されてくなければ誰かと体をつなげてうつせ、ジェイが死ねばまた「ソレ」は男の所に来ると言います。そしてもっとも厄介なのが「ソレ」は他の人には見えないという事。ジェイは「ソレ」から逃げつつ、仲間たちと「ソレ」に立ち向かう事を決意するのです。
見終わってからの感想ですが、終始ハラハラします。まず、「ソレ」が誰だかわからない恐怖。走らずに、ただひたすらに歩いて来る恐怖はおちおち寝てもいられません。家の中に居れば安全という事もなく、「ソレ」はどんな手段をもってしてもジェイに近づいてきます。また、姿が度々かわるので道行く人に恐怖したりもします。
ですが、この映画単なるホラー映画ではなく(青春ホラー)であり、性に、恋に、人生に悩む大人に成りきれていない少年、少女の物語になっております。
従って、捉え方は様々で、ラストは賛否がわかれる終わり方になっています。