THE GUILTY/ギルティ

THE GUILTY/ギルティのレビュー・評価・感想

THE GUILTY/ギルティ
6

正義感の暴走

2019年2月に公開されたデンマーク発のワンシチュエーションサスペンス映画。アメリカのレビューサイト「ロッテントマト」での評価が、満足度100%という驚異の話題作です。

主人公は悲しい過去を持ち、警察官を退いた緊急通報司令室のオペレーター。その主人公が「誘拐された」という女性からの1本の通報を受けて、事態が展開していきます。
主人公は電話のみで、誘拐されたという彼女を救い出すことはできるのか。最後まで展開が読めないハラハラドキドキの内容になっています。

登場人物が少なく舞台はほぼ司令室という内容ですが、88分という短めの上映時間の間はラストまでノンストップで感情が動きっぱなしでした。
人の思い込みは怖い。「善良な人間が自分の物差しで正しい事をしてると思い込むと、その善意や正義感が悲劇を生むこともあるんだ」ということを植え付けられた印象深い作品です。

人は他人を表面だけの情報でレッテルを貼り、自分の物差しであの人はこうだと思い込みがち、それも1度思い込んだらなかなか覆すことは難しいです。
それは「自分は正しいことをしてきた」という善良な人間ほど、自分を疑うことを忘れてしまうのではないでしょうか。
それは仕方のない事ですが、善意や正義感は暴走したら止まらないのが怖いという、人間のもどかしさを味わった作品でした。

THE GUILTY/ギルティ
7

ジェイクがずっと活躍。

ジェイク・ギレンホールが好きなので、すごく楽しく見れました。でも、彼のファンじゃなくてもおもしろい映画だと思います。彼がほんとに目立っているというか、声だけで捜査みたいな感じなんで、ずっと彼を堪能できるって感じでした。お話は、911にかかってきた電話で、彼が誘拐事件を知るみたいな話です。でも、それでどう捜査したらいいのか、そんなので周りの警察を動かせるのか、ドキドキしました。事件自体、ちょっと雲をつかむようなものだったし、一体どんな結末が…って感じです。それに、ジェイク演じる主役もなんか抱えてそうだし、すごくミステリーでした。本作はリメイクでオリジナルはデンマーク映画です。そっちのほうは見ていないのですが、デンマーク版もみたいなと思いました。オチを知っていてもおもしろいと思いますが、まずは知らずに見るのがいいかなって感じです。私は、1度見たので、オチを知っていますが、もう一回見ようってなりました。でも、実際はこんなことあるのかな…。舞台を変えているから(デンマークから米国)、リアリティがあるのかどうかはちょっとわかりません。それでも、おもしろいし、怖い感じの映画でした。ともかく、ジェイクが好きな人は見ないと損です。