君のいる町

君のいる町のレビュー・評価・感想

君のいる町
9

君町は人生

広島のとある田舎の学校に通う高校2年生の桐島青人(主人公)と高校進学のため田舎に引っ越してきた枝葉柚希(ヒロイン)。
一緒に暮らすことになった2人で物語が始まります。最初は納得のいかない桐島と早く馴染んでしまう枝葉に戸惑いながらも一緒の自転車に二人乗りをし学校へ向かう。
そんな中、桐島が中学の頃から片思いをしてる女子、神崎七海(ヒロイン2)にコンビニでばったり出くわしてしまう2人。
面倒なことが起こらないことを祈りながら進む3人の会話。物語の序盤からドキドキしてしまう展開です。
その中で同級生で幼馴染の友達思いだがテンションが高く馴染みやすいがモテない同級生の由良尊とおてんばで気持ちが強い女子の加賀月との掛け合いも面白いエピソードの一つです。
さらに神崎七海の一つ上の兄の存在も物語に影響を与える人物であり、たくさんの人が出てくる甘くも辛い恋愛物語です。
その中で場面が変わることも多くあるのもこの漫画の面白いところであります。
大人の人にはきっと昔の学園生活を思い出してキュンとくるシーンも多くあることでしょう。
まだ学生の方にはこのような学園生活を送りたいと思わせること間違いなしの展開の連続です。
ぜひ読んでみてください。

君のいる町
5

お色気や突発的なネタ頼みの後半がやるせない

読めば解りますが東京編の途中まで、恭輔が亡くなる辺りまではとても面白いと思います。そこから先はキャラクターがあまりにもお粗末に扱われている為、評価が別れると思います。
1度振ったメインヒロインと復縁する主人公
その前に付き合ったり告白をしたりしていたサブヒロインと泥仕合を演じる所もなかなか悲惨です。下手をすると主人公を好きでいられる読者はいないのではないでしょうか?
その一方、東京編以降に登場する女の子達は、序盤の子に負けないくらい魅力的です。

男性恐怖症で時に大胆。100cmのバストを持ち、ことある事に主人公にその魅惑の肢体を見せる保科美友

中二病全開でギャグ色の強いミュージシャン志望の宮永知沙

社会人編の後輩や先輩達

ただ、どの人物も結局はメインヒロインの枝葉柚希との関係を乱すような力は持っていない為、早期退場します。

奮闘したのは枝葉懍です。彼女の小悪魔ぶりと、時折見せるしおらしさに惹かれる方は多いです。

今更になりますが、作品のテーマは好きな子のいる町です。それゆえか主人公はドン引き行動を繰り返します。それに耐えられる方、気にしない方のみ、楽しむことをおすすめします。
順番としては原作コミック、アニメという流れがいいと思います。