仮面病棟

仮面病棟のレビュー・評価・感想

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仮面病棟
3

期待していただけに残念

永野芽郁ちゃんと坂口健太郎が出演しているホラーでミステリー要素がある映画。
宣伝している時からすごく楽しみで期待していましたが、結論から言うと私はがっかりでした。
結末が早めから予想できてしまい、特にここが意外だったとか、おもしろかったとか、見せ場がなかった様に思います。
他に出演している方達も個性溢れる人達がたくさん出ており、豪華なメンバーでしたので、期待しすぎたのかもしれません。
人間味あふれてる所は少し感動しましたが、もう少し内容をひねってほしかったなと感じました。
坂口健太郎さん演じる真っ直ぐで強い心をもつ面に、少しずつ永野芽郁ちゃんの気持ちが揺らぎ迷いがでる場面などは少し感動しましたが、
結局どうなったんだろうとモヤモヤしたり、肝心な場面が描かれず、私的にはもう少しはっきりしてほしかったなと個人的に感じました。
ですが、すごくおもしろくなかった、つまらなかったという訳ではなく、結論が予想通りという所をはぶけばおもしろい映画だったと思います。
最後に大どんでん返しがあると思って見るのではなく、どちらかと言うとミステリーではなく人間味溢れる映画だと思うので、その視点で見ると悪くないかもしれません。

仮面病棟
10

1つの病院を舞台に社会問題を描いている作品です

ただの病院を舞台にしたホラー作品だと思っていましたが、実際に形は違えど私たちの身にも起こりうるかもしれないことでもあり、とても考えさせられる作品でした。

命とは??平等とは??をはじめとして資本主義社会だからこそお金や権力があるものの前で力なきものは泣き寝入りするようなことも起こりうることである。
反対に自分がもしも権力やお金を持った立場になったとき本当にこれをしないと言い切れるだろうか…。
と様々な視点から考えさせられました。
感じ方は様々だと思いますが、ぜひ見ていただき考える時間を持っていただければと思います。

以下ネタバレあり

恋人をなくしたばかりの主人公の医師(速水)は、小堺(死んだ恋人の兄)に頼まれて自分が勤めているわけではない精神病院で急遽夜勤を担当することに。
主に入院患者がメインのかなり古い病院。
同じく夜勤担当の婦長から一通り説明を聞く最中、名前がない患者が何名かいることに違和感を抱くも何もないと何度も強調され、ただ部屋にいるだけでいいということだったので部屋に戻りテレビをつける。
(テレビでは近所のコンビニにピエロの仮面の強盗犯が来たとニュースが流れている)
このまま時間を過ごし夜勤を終えて、帰るはずだった…。
しかし、緊急を伝える合図が鳴り1階に降りてみるとそこにはテレビで見た仮面をかぶった男が。
ピエロに発砲されてけがを負っている人質の女子大生(瞳)を連れて立っていた。
仮面の男は、瞳の手術を要求。しかし同じく夜勤である婦長、ナースは手術室は頑丈なカギがかかっているうえ使われていないから手術は不可能だというが無理やり手術室に入るとそこは古い病院とは思えないほど最新の設備がそろっていた。
こんな古い病院に、しかも使っていないはずなのになぜ?
とまたしても違和感を抱くもひとまず手術を負える速水。
そしてピエロは速水、ナース、婦長、瞳、入院患者たち、そして後から出てきた院長も併せて人質に取り病院にこもる。
院長がお金か?とお金を渡すも興味を示さないピエロ。
果たしてピエロの目的は?
そして進んでいくエピソードの中で明らかになる結末…。