生きる(映画)

『生きる』とは、黒澤明監督による1952年に公開された日本映画である。主演は志村喬。脚本は黒澤明、橋本忍、小國英雄の共同執筆である。
余命幾ばくもない真面目な市役所勤めの男が、迫りくる死を前に生きることを見つめなおしていくヒューマンドラマであり、厳しい現実や優れた人間性や、非人間的な官僚主義への痛烈な批判、そして人間が生きる上での哲学をストレートに描いている本作は、黒澤映画のヒューマニズムの頂点的作品とも言われている。第26回キネマ旬報ベスト・テン第1位。海外でも黒澤作品の代表作の1つとして高く評価されており、第4回ベルリン国際映画祭でベルリン市政府特別賞を受賞。
リメイクやテレビドラマ化、ミュージカル化も幾度かされており、その中でも2022年には脚本カズオ・イシグロ、監督オリヴァー・ハーマナス、主演ビル・ナイで舞台をイギリスに置き換えた『生きる LIVING』としてリメイクされ、高評価を得ている。

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