パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリーのレビュー・評価・感想

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー
10

面白くて感動作。

・あらすじ
ロビン・ウィリアムズが演じるパッチ・アダムスは自殺癖があり精神病院に入院する。
そこにはリスに怯える同室の患者や天才的頭脳を持つが故に入院している患者など、さまざまな症状を持つ患者と関わり、さらには遊びや笑いを通し同じ部屋の患者の治療に成功する。
これを機に自らがユーモア溢れる医師になることを決意する。
ユーモア、笑いが治療には一番効果的だと信じるパッチは自らのリスクをかえりみず、患者を笑わせようと努める実話に基づいた映画です。

・感想
「病は気から」と言うように、心から元気を与え笑うことで免疫をあげる。
そんな内面(精神的)なところから治療をし、患者さんに向き合うパッチ・アダムスの姿に感動と共感しました。
パッチと会話し、関わった患者さんたちが笑顔になり辛い治療にも前向きに取り組んでいく姿には観ている私自身も気がつけば笑みが溢れるほど嬉しくなりました。
特に、心を閉ざしている患者さんと通じ合い前に進んでいくシーンは嬉しくなりました。
当時は笑いが免疫力につながると言う考えがないなかで、見下されることやパッチの治療に冷たい目で見る方もいたり辛辣なことを言われたりと辛かったと思いますが、
それに気づき治療に取り込んでいたなんてすごいの一言しか出ません。
笑いあり、涙ありの感動の作品です。

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー
8

ユーモアは必要。

自殺未遂の男が医師の態度に失望し、自ら医師を目指すという話です。そして、患者の元を訪れ、彼らを笑わせて…って展開でとても感動しました。たしかに治療は大事だけど、それを熱心に受けるためにも医師との関係って大事だなと思います。こんな笑わせてくれる医者がいたら、その病院をなんだか信じたいと思える気がしました。なんだかんだいって、一番大事なのは笑いなんだなとすご苦感銘を受けました。主演のロビン・ウィリアムズさんは笑いのセンスが抜群なのはもちろんのこと、悲哀も感じさせることのできる名優ですから、もともとは精神的に落ち込んでいたというパッチ・アダムス役がぴったりでした。彼は中年だし、いろいろと事実と違うところはあるようですが、これが実話ベースだなんておどろきです。最後、公聴会で、ロビンの語った話には色々考えさせられました。確かに違法なことをしていたけど、患者さんのためというのが伝わりました。ユーモアが治療になるだなんて、異論もある論理だけど、確かにそうかもしれないと思わせてくれる何かがパッチ・アダムスにはありました。これは極端な話ですが、医療の現場にユーモアがあればすごくいい結果を産むんじゃないかなと思えた映画です。