イン・ハー・シューズ

イン・ハー・シューズのレビュー・評価・感想

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イン・ハー・シューズ
10

対称的な姉妹の友情を描くハートフルストーリー『イン・ハー・シューズ』のレビュー

弁護士のローズは、職場の上司であるジムと交際しており、仕事に恋に順調であった。
ある日、仕事を首になった妹のマギーが、ローズの家に居候することになり、ジムと関係をもってしまう。
その後、姉妹の関係性は悪化し、妹を追い出したものの、職場にいることが気まずくなったローズは、仕事を辞めてしまう。
マギーは容姿端麗だが、勉強が苦手であり、読字障害を持っている。
そのため、キャスターの仕事を断念したが、後に祖母の紹介で勤務する病院で、大学教授と出会い、自身が本当は音読が上手であることを知る。
一方、マギーは、人に頼ることを知らずに育ってきたが、大好きな仕事を失い、自身が友達や同僚に支えられていることを実感する。
対称的で喧嘩ばかりであった二人が、それぞれ自分の得意なことや大切なものに気付き、お互いの大切さを実感していく。
この作品では、失うことが一つのテーマとなっている。
失っても、姉妹という関係性は、切り離すことができず、必ず修復できる、それが、家族である。
姉妹のいる人や挫折の経験のある人なら誰もが共感できる作品である。
また、作中に出てくる詩は、この作品のテーマとなっており、涙なしでは見ることができない。
また、タイトルの示すところは何なのか。
作中でマギーが壊してしまったローズのお気に入りの靴にも注目だ。

イン・ハー・シューズ
8

困った妹だけど…。

ほんと困った妹で、何度も嫌なめにあわされているけど、自分の結婚前のパーティーに妹がいなくて悲しいって姉がいうところが家族の本質をついている感じで好きです。また、妹が自分にできることなんて何もないっていう風に思っていて、今まで若さと美貌だけでやってきたって感じの子なのがよかったし、そんな彼女ができることを見つけていくところが素晴らしいなと思いました。たしかに、ファッションとかってセンスだから、できる人とできない人がいるかも…。それが仕事になるだなんてあんまり思いの寄らないものが仕事になったりするんだなと思いました。また、本を読めない件についても、それでもいいから読んでくれっていうおじいちゃんとのふれあいがよかったです。妹も読みたくないっていうか読めないから読みたくなかっただけで、読んでみたかったのかもと思います。姉と妹って結構、複雑な関係性だからそれがよく表れている話でよかったです。また、キャストもよかったと思います。見た感じからして、まじめとキャピキャピって感じだったし、キャメロン・ディアスさんなんてまだまだきれいなのに、ちゃんともう若くないし、これからどうなるの?っていう女性を演じていてすごいなと思いました。おばあちゃん役の役者さんの仏頂面も結構好きです。

イン・ハー・シューズ
8

姉妹の話

きれいで、男を切らしたことがない妹も自分の頭の悪さにコンプレックスがあったり、きちんと仕事をしていて、妹からするとすごいと思ってた姉も、妹に思うところがあったり、姉妹あるあるだなと思いました。
恋人をとられたらそりゃあ、妹が憎くなるだろうけど、いないと寂しいってのに共感できて、多分結婚とか何かイベントがあるとき、そばで盛り上げてくれたのが妹だったのかなとか思います。妹も自分にはできることないとか思ってたけど、好きなファッションのことで人の役に立てたりしてて、ああ自信を持つことって大切なことなんだなと感じます。
キャメロン・ディアスがこの妹を演じているのですが、若さと美貌だけできて、年もそろそろあれだし、どうしようって役がとても似合ってました。キャメロンなんて歳を重ねても素敵なはずなのに、こんな役を引き受けるなんて、まじで頭もいいし、役者が好きなんだなと感じました。
彼女らのおばあちゃん役のちょっといじわるそうな、気の強そうな顔の女優さんも素敵でしたし、姉役の役者さんはいわずもがなです。どの女性も素敵で、女性が見たら気にいる率が高いんじゃなかろうかって感じです。
私はファッションとかそんな好きな方ではないのですが、こういう映画を見ると靴にこだわるのとかいいのかもしれないと思います。