イン・ハー・シューズ

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イン・ハー・シューズ
10

対称的な姉妹の友情を描くハートフルストーリー『イン・ハー・シューズ』のレビュー

弁護士のローズは、職場の上司であるジムと交際しており、仕事に恋に順調であった。
ある日、仕事を首になった妹のマギーが、ローズの家に居候することになり、ジムと関係をもってしまう。
その後、姉妹の関係性は悪化し、妹を追い出したものの、職場にいることが気まずくなったローズは、仕事を辞めてしまう。
マギーは容姿端麗だが、勉強が苦手であり、読字障害を持っている。
そのため、キャスターの仕事を断念したが、後に祖母の紹介で勤務する病院で、大学教授と出会い、自身が本当は音読が上手であることを知る。
一方、マギーは、人に頼ることを知らずに育ってきたが、大好きな仕事を失い、自身が友達や同僚に支えられていることを実感する。
対称的で喧嘩ばかりであった二人が、それぞれ自分の得意なことや大切なものに気付き、お互いの大切さを実感していく。
この作品では、失うことが一つのテーマとなっている。
失っても、姉妹という関係性は、切り離すことができず、必ず修復できる、それが、家族である。
姉妹のいる人や挫折の経験のある人なら誰もが共感できる作品である。
また、作中に出てくる詩は、この作品のテーマとなっており、涙なしでは見ることができない。
また、タイトルの示すところは何なのか。
作中でマギーが壊してしまったローズのお気に入りの靴にも注目だ。