ファイアーエムブレム 覚醒 / FIRE EMBLEM Awakening

ファイアーエムブレム 覚醒 / FIRE EMBLEM Awakeningのレビュー・評価・感想

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ファイアーエムブレム 覚醒 / FIRE EMBLEM Awakening
10

恋愛しながらゆっくり駒操作、画期的な王将取りシミュレーションRPG

リアルタイムに動きがあるとなかなかついていけない、そんなのんびり屋さんやゲーム初心者もゆっくり楽しむことができるシミュレーションRPG、ファイアーエムブレム(FE)。FEは長い歴史があり、様々なタイトルが発売されてきたが、その中でも本作品は恋愛シミュレーションの要素が初めて加えられたもので、ギャルゲーや乙女ゲーが好きな人も楽しめるゲームとなった。結婚システムがあり好きなキャラと結婚、さらにその子どもまで登場し、操作することができる。FEのメイン操作はマス目状のマップにてキャラクターを将棋の駒のように移動させて敵軍との戦闘、王将を取るかのように拠点の制圧により勝利、次へ進むというものだ。この戦闘で魅力的なシステムはキャラクターのHPが0になったら死亡となり、今後使用することができないという点だ。一般的なゲームではキャラクターが死亡することはなく、何かしらの方法で生き返ることができ、再使用することができる。FEはこの死亡システムがある為一見難しそうに思えるが、一章ごとにどのように操作するかを試行錯誤し、まるで本当の軍師になったかのような気持ちでプレイすることができる、魅力溢れるプラス要素なのだ。メインシステム、恋愛、ともに楽しむことのできる画期的シミュレーションゲームだ。

ファイアーエムブレム 覚醒 / FIRE EMBLEM Awakening
6

シミュレーションRPG 感想

2012年に任天堂よりニンテンドー3DS用ソフトとして発売されたシミュレーションRPGで、同タイトルの「ファイアーエムブレム」シリーズとしては第13作目にあたり、開発コンセプトとしてはシリーズの集大成を目指していて、過去作で好評だった要素を積極的に盛り込んでいることからもそれが伺え、また、ストーリー面に関しても主人公を始めとする仲間キャラクターの子供に当たるキャラクター達が未来で起きる悲劇を回避するため主人公たちの時代にやってくるタイムトラベル要素があるのも印象的でした。
システムとしては「絆」をテーマとしてストーリー展開にも表れてることが伺えますが、キャラ同同士を隣接させる事でパラメーター増強や同時攻撃が行える「デュアル」やユニット2リペアが組める「ダブル」といったシステムがそれを表していて、また、タイムトラベル要素に絡め、各キャラの結婚状況で未来の子供にあたるキャラクターの内誰が登場するかという流れになっていて少し恋愛ゲームの要素もありストーリー進行よりもある意味骨が折れる要素かもしれません(笑)。
全体的に観るとストーリー自体はシンプルでやや単調な印象になっている感は否めませんが、完全新作としては実に5年ぶりで、また当時FE自体迷走していた時期で本作がある意味背水の陣で制作され、シリーズを現在まで存続させる事ができた成果は非常に大きいと言えますね。