人は運命から逃れられないのか?見えない恐怖を描いた映画ファイナル・デスティネーション
主人公の高校生のアレックスが修学旅行でパリへ向かう予定だったのが、自分たちが乗る飛行機が爆発する夢をみてしまい、大騒ぎを起こして飛行機から降ろされる。そのとき、同級生の何人かも巻き添えをくらって飛行機から降ろされる。アレックスのせいで、楽しいはずの修学旅行にケチがついたことで、アレックスはみんなに責められる。その時飛行場を飛び立ったみんながのるはずだった飛行機は空中で大爆発を起こし、アレックスの予知夢の通りになったので、一同は騒然とする。しかしこのことで、アレックスはFBIからテロリストの疑いをかけられたり、同級生から不気味がられるようになる。
結局飛行機に乗らなかったアレックスを含め、7人の同級生が助かるが、そのうちの1人のトッドに危険が迫っていることを予感したアレックスは、トッドの自宅へ駆けつけようとする。そのときトッドはお風呂に入っていたが、足を滑らせてお風呂の中へ転落し、洗濯ロープが首に巻き付いて死亡してしまうのである。それからアレックスたち生き残った同級生が、カフェで話しあって外へ出た瞬間、その中の1人のテリーがバスにひかれて死亡する。次々と生き残った仲間が死んでいくのを見て、アレックスは見えない死神の計画に恐怖するのである。
この映画はホラー映画の一種だが、怪物や幽霊などは出てこない。しかし運命や死神といった目に見えないものがテーマに
なっているので一層恐怖を感じる。また一度死ぬことが決まったものは、どうあがいても助からないのかと思うと絶望的になるが、そこからなんとか逃れようと必死で逃れようとする主人公の奮闘が映画の見どころといえる。