モンスター・ホテル / Hotel Transylvania

モンスター・ホテル / Hotel Transylvania

『モンスター・ホテル(Hotel Transylvania)』とは、2012年に公開された3DCGアニメーション映画である。モンスターたちが安心して過ごせるホテル「ホテル・トランシルバニア」を舞台に、ドラキュラ伯爵とその娘メイヴィス、人間の青年ジョナサンの交流を描く。父ドラキュラは娘を守るため、人間を遠ざけてきたが、ジョナサンの登場により価値観が揺らぎ始める。コメディ要素が強く、個性豊かなモンスターたちのユーモラスなやりとりが魅力である。家族愛や偏見を乗り越えることの大切さがテーマとなっている。

モンスター・ホテル / Hotel Transylvaniaのレビュー・評価・感想

モンスター・ホテル / Hotel Transylvania
8

お馴染みの海外モンスターが大集合!

ソニー・ピクチャーズ アニメーションが製作した3DCGアニメーション映画。
人間たちの迫害から逃れて、世界中のモンスターが英気を養いに来る5つ星リゾートホテルのオーナー・ドラキュラ伯爵と、
その娘メイビスが繰り広げるドタバタ親子物語である。
ドラキュラの一人娘メイビスの118歳の誕生日パーティーに、人間の男の子が紛れ込んでしまい…!?
というストーリーから始まるのだが、何とも魅力的なのが出てくるモンスターたちの多さとそのキャラクターだ。
海外のモンスターが勢ぞろいで、実際に知っている有名どころから、オリジナルモンスターまでとても見ていて楽しい作品になっている。
そして彼らには人間と同じように家族がいて、みんなとても魅力的なキャラクターばかりなのだ。
特にドラキュラ伯爵は、一人娘を溺愛し少々過保護気味の様子。
思春期を迎えた娘と、モンスターの仲間たちが繰り広げる物語は最後まで楽しめる内容になっている。
ドラキュラ伯爵の日本語吹き替えを山寺宏一さんが勤め、安定の面白キャラを演じてくれているのもポイントだ。
海外アニメーションならではのキャラクターの表情の豊かさと、カラフルな色使いがモンスター映画なのに愛らしく感じる要素なのだろう。
テンポよく物語が進むので、親子で楽しめる作品となっていておすすめの映画である。

モンスター・ホテル / Hotel Transylvania
7

ドラキュラさん、ひどい

「信じるに決まってるだろ、約束したんだから」とか言いながら、嘘の人間の街に行かせ、人間は怖いと思いこませるなんて。ドラキュラさん、あんた、そりゃあひどいよ。メイヴィスがかわいそうです。まあ、娘が心配というのはわかるけど、人間が自分と違うものにひどいことをしがちというのもわかるけど、やっぱりひどいです。そんなことして娘を閉じ込めてもよくないのになあと思います。なんか、ファイディング・ニモのマリーンみたいです。それじゃあ、娘も楽しくないよと思いました。モンスターだけのホテルというのは、いろんなモンスターがいて、見ていて面白かったです。そこに紛れ込む人間が、チャラ男というのも、今っぽい展開だと思いました。日本語吹替版では、この人間の声をオリラジの藤森がしていて、パーティーピーポー感がよく出ていました。うまかったです。芸人が声をするなんてと思っていましたが、彼のキャラと役のキャラが全く一緒で凄いなと思いました。よくここまで合う役があったもんだと思います。メイヴィスがこの人間を好きになり、ドラキュラが彼を迎えに行きます。ドラキュラが昼間のうちから人間の世界に行くのは、娘への愛情を感じてよかったし、人間たちもドラキュラらに協力していて、なんだ、いい奴らじゃんと思いました。あと、ドラキュラが小さい蝙蝠になるところがかわいかった。面白い映画でした。