最後まで目が離せない豪華キャストによる本格ミステリー映画
NY郊外の館で大富豪のハーラン・スロービーが誕生日パーティーの翌朝遺体で発見されたことから始まるミステリー。
探偵のブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)は匿名で調査依頼をうけたことがきっかけでこの殺人事件の謎に挑むことになる。
ストーリーは心優しく誠実なハーランの看護師、マルタがハーランに薬と間違えてモルヒネを大量投与してしまったことから始まる。
親友でもあるマルタやマルタの家族を守りたいハーランはマルタが犯人として扱われないように自らの死を偽装する。
徐々に名探偵ブノワによって追いつめられるマルタ。
しかし物語が進むにつれてハーランの死にはマルタ以外の何者かが関わっていることがわかってくる。
このままマルタは捕まってしまうのか?ブノワは真犯人を突き止めることができるのか?
また、ハーランの残された巨額の遺産を巡って家族の思惑が交差しそちらからも目が離せない。
最後の最後まで真相がどうなるかわからずハラハラするだけでなく、最後にはすべての謎が解き明かされすっきりとさわやかな気持ちになる。
またミステリーだけでなく人種差別や移民問題についても考えさせられる作品となっている。
「007」で有名なダニエル・クレイグがアメリカの南部なまりの探偵役であったり、
「キャプテン・アメリカ」として有名なクリス・エヴァンスが禁止用語を連発したりと、配役にも皮肉が効いている。