それでもボクはやってない

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それでもボクはやってない
5

冤罪は怖い

映画の中で、「全ての男には動機がある」と語られていました。
それってちょっと暴論だろうと思いますが、痴漢をする男がいる限り、疑われたらおしまいなのかもしれません。
もう電車では女性の近くには乗らない、手は上げておくなどしないといけないのかもしれません。
本作のいいなというところは、結局、彼がほんとにやってないか否かは、こちらにはわからないところだと思います。
そこがきちんと示されることがなくても、疑わしきは被告人の有利にを貫けるのか、私たちはそう割り切れるのでしょうか。
冤罪は怖いです。冤罪の話を聞くとかわいそうと思います。
でも、ほんとに冤罪なのかという考えがちょっとよぎってしまいます。
犯罪者は忌むべきだし、取り調べも必要悪なのかもとか考えます。
ドキュメンタリーのように進みますし、主人公は衰弱していくし、見ていてキツイものがありました。
先程必要悪といいましたが、やっぱり警察はやな奴らだと思います。
自白がなくても客観的証拠があればいい、そんな裁判になればいいのにと思いました。
それはそれで証拠の捏造が増えそうだからダメですね。
ともかく、映画は結構淡々と進み、そんなにおもしろいものでもなかったのですが、リアルさはあり、考えさせられるものではありました。