子どもすぎな面もある怪物
ラ・ヨローナという女の幽霊?にとりつかれた女が子供を守るため奮闘するホラー作品です。ラ・ヨローナはメキシコに伝わる都市伝説で、昔、夫の浮気に怒って夫の子を溺死させ、自らも川に飛び込んで死んだが、子殺しの罪で神にも見放され、こどもをさらっては溺死させる怪物になってしまった女のことです。メキシコでは有名な話で、日本でいうお岩さんくらい知れ渡っている話のようです。この話自体はなかなか味があって面白い話だなと思いました。まあ、この女が神から見放されたのは自業自得のような気がします。旦那に対する復讐に子を殺すってひどいと思います。話はシンプルな王道ホラーでした。あまり目新しいところはなかったですが、まあまあ面白かったと思います。悪魔払いの牧師さんが飄飄としていて、いいキャラでした。母親はやることがちょっと遅いというか、ちょっとイライラさせられました。ラ・ヨローナは、怖い怪物としての面と、母親として子を求める面も両方があって面白いなと思いました。髪を洗ってあげるとか、ああ、子どもが好きなのかなとちょっと切なくなりました。そんなに怖くはないけど、コンパクトにまとまってるし、なかなかよかったと思います。死霊館シリーズのスピンオフらしく、ちょっとだけアナベルが出ていてびっくりしました。