ラ・ヨローナ〜泣く女〜 / The Curse of La Llorona

ラ・ヨローナ〜泣く女〜 / The Curse of La Lloronaのレビュー・評価・感想

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ラ・ヨローナ〜泣く女〜 / The Curse of La Llorona
6

子どもすぎな面もある怪物

ラ・ヨローナという女の幽霊?にとりつかれた女が子供を守るため奮闘するホラー作品です。ラ・ヨローナはメキシコに伝わる都市伝説で、昔、夫の浮気に怒って夫の子を溺死させ、自らも川に飛び込んで死んだが、子殺しの罪で神にも見放され、こどもをさらっては溺死させる怪物になってしまった女のことです。メキシコでは有名な話で、日本でいうお岩さんくらい知れ渡っている話のようです。この話自体はなかなか味があって面白い話だなと思いました。まあ、この女が神から見放されたのは自業自得のような気がします。旦那に対する復讐に子を殺すってひどいと思います。話はシンプルな王道ホラーでした。あまり目新しいところはなかったですが、まあまあ面白かったと思います。悪魔払いの牧師さんが飄飄としていて、いいキャラでした。母親はやることがちょっと遅いというか、ちょっとイライラさせられました。ラ・ヨローナは、怖い怪物としての面と、母親として子を求める面も両方があって面白いなと思いました。髪を洗ってあげるとか、ああ、子どもが好きなのかなとちょっと切なくなりました。そんなに怖くはないけど、コンパクトにまとまってるし、なかなかよかったと思います。死霊館シリーズのスピンオフらしく、ちょっとだけアナベルが出ていてびっくりしました。

ラ・ヨローナ〜泣く女〜 / The Curse of La Llorona
4

新鮮さがない。

過去に悲劇的な理由で自害した女性が悪霊となって苦しめるっていう、ジャパニーズホラー的な話です。設定は面白いのですが、よくある話で目新しいところはなくて、怖がられ方も音に頼っている感じでした。今回の霊、ラ・ヨローナさんは、中南米に古くから伝わる霊で、浮気夫の激愛する子どもたちを殺し、自分も自害した女性です。こうやって考えると、別に可哀想な女性ではなかったですね。呪怨シリーズと混同してました。そう考えると、ラ・ヨローナさんはずいぶん迷惑な霊ですね。子どもらを殺して、自分も死んで、いやもう、自分が悪いんやんって感じです。今回、人間側の主役は、ソーシャル・ワーカーさんなのですが、人間による虐待から救ったと思ったのに的な話って、前にも見たような気がします。流行りなのでしょうか。私が好んで見ているだけかもしれませんが、なんか漫画とかでも児童虐待ものって多い気がします。そして本編ですが、そんなに怖くないんですよね。それに倒し方も封じ方も聖水、涙入りとか新鮮味もないし、あんまり面白くなかったです。ただ、子どもを襲うラ・ヨローナってキャラは面白いと思うので、貞子とかアナベルみたいにいろいろ作ってほしいなと思いました。次回は、もうちょっと面白くなってくれることを期待します。