エグザム

エグザム

『エグザム』(原題:Exam)とは、2009年に制作されたイギリスのサスペンス・スリラー映画である。スチュアート・ヘイゼルダインが監督および脚本を務め、彼の長編映画監督デビュー作となった。2009年6月にエディンバラ国際映画祭で初公開された後、日本では2010年7月17日に劇場公開された。
物語は、「合格者には終身で高額な年俸を保証する」という好条件を提示した巨大企業の最終就職試験を舞台に繰り広げられる。密室となった試験会場に残された8人の受験者たちは、白紙の試験用紙を前に制限時間80分の密室劇に挑む。「試験監督や警備員に話しかけてはならない」「試験用紙を損なってはならない」「退室してはならない」という不合格条件のもと、出題された「質問」そのものを突き止めるため、志願者たちは協力と裏切りが交錯する心理戦や攻防を展開していく。
登場人物たちの欲望や猜疑心が渦巻くワンシチュエーションで物語が進行する巧みな構成が特徴であり、独自の密室サスペンスとして高い評価を獲得した。

エグザムのレビュー・評価・感想

エグザム
7

映画「エグザム」の感想

大手企業の就職試験に残った8人だったが、試験管はやたらと威圧的であり会場も薄暗く部屋には警備員が一人いるのみ。おまけに指示されたのは、「ここでは法律は一切通用しない」という、まるでデスゲームでも始まるかのような雰囲気である。試験管が出したルールは3つ。80分以内に問題を解くよう言われた受験者たちだが、いざ問題用紙をひっくり返すとそこは白紙であった。
脱出系ミステリーにしては、設定が変わっていて面白い。
最初はたかが就職試験でという気持ちで見ていたが、受験者たちが次々とアイディアを出し合ううちに、どんどん人間観がギスギスしてきたり、陰謀がちらほらと見え隠れしてきたりと、これは只事ではないぞといった緊張感がある。そして、話が進むにつれ受験者たちが何故にこんなにも必死なのかが分かると、その緊張感は一気に増していく。オチも濁すことなくすっきりとしているので、見終わったあとも爽やかな気持ちになれた。ただ、中盤は人間関係が悪化しすぎて拷問シーンや登場人物による人種差別などの発言があるので、人によっては不快になることも。
謎解きが好きな人や、就活に行き詰っている大学生の方は、気晴らしに見てみると良いかもしれない。