ベルベット・バズソー:血塗られたギャラリー / Velvet Buzzsaw

ベルベット・バズソー:血塗られたギャラリー / Velvet Buzzsawのレビュー・評価・感想

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ベルベット・バズソー:血塗られたギャラリー / Velvet Buzzsaw
8

ナイトクローラーのチーム

ナイトクローラーの監督と、主演が再びということで楽しみにしていました。とある画商に勤める女性が、自分の住むマンションの隣人(故人)の絵を盗んで売り出すことで起きるホラーです。芸術評論家が批判すればその作品は売れなくなり、持ち上げれば売れるってとことか、芸術を金儲けの道具にしているところとかなんとも皮肉たっぷりの映画でした。映像もなんか芸術的だったし、出てくる作品もこれはすごいのか?って思えるものが多くてアートってのは奥が深いんだなと思いました。
自分の作品が食い物にされるのが許せなかったのか、金儲けしようとか自分の名声のために使おうとするものをどんどんと陥れていく絵画。その実、ただいい画だって、その絵を買った最後の客には呪いがかかりそうになかったから、ほんとに絵を愛してくれる人には優しい霊なのかなと思ったりしました。アートは全部取っ払ったのに、やはりアートに殺されてしまった女ボスのところがなるほどって思いました。まあ、ちょっとヒントが最初から出てたから、オチがバレてはいた気はします。でもおもしろいです。ホラーってほどこ和久はないんだけど、なんかおしゃれで、おもしろくて、ずっと見ていられる映画でした。

ベルベット・バズソー:血塗られたギャラリー / Velvet Buzzsaw
8

アート界隈あるある

ライバルのアートギャラリーのオーナーが、口だけ番長の軽いやつだったり、ただの設営スタッフなのに、アーティストだとかいう男がいたり、アート界隈にいそうな人たち満載でした。
絵を描いた人の闇が絵に宿ったって話はありそうですが、どこかコミカルでおもしろかったです。
ジェイクもバイの批評家役で、自分の批評に悩んだり、もしかして絵のせいとかでおかしくなっていって、最終的に自分が批判したロボット?みたいなのに殺されれてるし、アートで金儲けしてる女オーナーは、アート類から遠ざかって、結局助かるのかなと思ったら、やられたのしで、愉快でした。
たしかにそれもアートの一種ねと思いました。
他の人々も次々、殺されて、ホラーとして、いいなと思います。
やっばり、ホラーといえば、たくさん人が殺されないとねと思います。
殺されかたもいろいろだったし、アートといってもいろいろあるなと思いました。
最後、あの呪われた絵がまだ残ってる的な終わりで、続きがありそうな終わり方もよかったです。
でも、あの作者の意図がアートで金儲けをするものに対するものであるなら、最後はただ絵がいいなって思った人に買われていったから、呪いは終わりってことかもしれません。
まあ、よくわかりませんがおもしろかったです。