学校II

学校IIのレビュー・評価・感想

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学校II
9

吉岡秀隆さんはさすが。

どうしようのなかった生徒が、同じ生徒に言われたら変わるところがよかったです。先生としては本当に生徒のことを思って言ってるんでしょうが、それより自分に近い人の言葉の方が伝わるときがあるのかなと思います。また、頼ってくれる友達、クラスメイトがいることでも変わるところもあるだろうし、こうしてみると学校が必要だったというか、彼らにとってはとても意味のあるところだったんだなと思います。
また、就労訓練のところが辛かったです。でも、クリーニング屋の苛立ちもわかります。私たちは知的障害のある人たちについて、やっぱりまだ知らないところが多いから、接し方がわからないところがあるんだと思います。こうすればきちんとしますが、ああいう言い方すると拗ねるかもとか、一人ひとりに対応してくれる職場も少ないでしょうし、大変ですよね。そりゃあ、挫折するでしょう。逃げたくなる気持ちがわかります。見ていて、共感できたし、2人とも生きていてくれと思える映画でした。
生徒主役の吉岡秀隆さんはやはりうまくて、すごいと思いました。最初の喋らないときも、クラスメイトに頼られてお兄ちゃんぽくなるところもどこもかしこもすばらしかったと思います。

学校II
8

ちょっとしたことで気が晴れる

いろいろ悩んでいたはずなのに、気球に乗ったらなんかすっきりしたっていうのが、リアルっていうか、ほんと人生はつらいことだらけで、逃げたいなとかもういいなとか思うけど、ちょっといつもと違うことに成功したり、リフレッシュできるとまた頑張れたりするよなと思いました。
先生たちが、生徒は学校での3年よりもいい経験をしたと言っていたけど、もちろん学校が行ってよかったと思います。でも、学校でできることの限界を知っていて、だからこその言葉だったんだと思いました。いろんな特性の生徒がいますし、先生は大変なのでしょう。でも、暴れるほうだって、意味はあるっているか、ほんとはみんなと過ごしたいし、暴れたくないし、とかいろいろあると思います。ベテラン先生たちはそういうことへの気づきが、新米先生よりできるから、うまく対応できてるなって新米先生が思ったのかなと思いました。この新米先生を永瀬正敏さんが演じていますが、すごくよかったです。ほんとはいい人ってのがわかるし、でもイライラしちゃってるってのも、ほんとはこんなとこに来たくなかったてのもよくわかるいい演技でした。生徒たちもよかったです。吉岡秀隆さんはやっぱり別格だなと思いました。一度見ると忘れられない作品でした。

学校II
9

生徒同士が大事。

養護高等学校を舞台にした映画です。
西田敏行さんが引き続き出ていますが、学校とは別の学校の話です。
生徒役で、吉岡秀隆さんが出ており、とてもよいです。
低度の知的障害があり、中学時代にいじめを受けたため喋らなくなった生徒役です。
最初、全然、喋らないのですが、問題児ゆうやの生徒のことで声を出し、そこからゆうやの面倒を見るようになって、ゆうやも吉岡くんも互いに成長します。
先生もすごくがんばってるし、もちろん彼らが生徒に与えている影響も大きいと思いますが、やっぱり近いもの同士、相乗効果で良い方向に向かうことがあるんだなと思いました。
ゆうやのお母さんが吉岡くんにありがとうというところは泣けてきます。
あと、永瀬さん演じるこば先生のせいちようもよかったです。
先生といっても新人だし、子どものようで力は強いし、イライラするのもわかります。
私も子供に殴られるとイライラしますもん。
2才の息子ですが、痛いものは痛いです。
だから、なかなかすぐ優しくできないのも仕方ないのかなと、でもいろいろ考えて、変わっていくのがよかったです。
卒業式ではリュー先生らと同じように泣いていて、いい先生になったなと思いました。
あと、浜崎あゆみが出ていたのがびっくりです。