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警察の闇を描いた作品
日本の警察の闇を描いた作品です。
とにかく上に絶対服従であり、上からの指示が出ないと何もしてはいけない警察の世界。まるで軍隊の世界のように感じました。
例えば現場にて厄介事は部下に押し付け自分は逃げているくせに、上手くいくと手柄の部分だけは、上司が奪い取ってしまうシーンがあります。
世の中に大勢いらっしゃる、典型的な嫌われ者上司ですね。部下のやる気を削ぐ天才とでも申しましょうか。
逆に失敗は全て部下に押し付けるだろうなと容易に想像できます。俺の失敗はお前らの責任、お前らの手柄は俺のものという上司です。
そして次は裏金作り。国民の血税なんて意識はカケラもなく、湯水のように使いまくり、その上、部下にも領収書を提出させて組織ぐるみの犯罪。
疑問を抱き、渋る部下には「黙っていれば、順調に出世し、将来お前が取る側になる」と説得。それでも従わない部下は左遷・転勤などあらゆる手段で排除します。
他にもいろいろなシーンで不条理を描いております。正義感溢れる主人公は、黒いものも白いなんて言わず、善悪の判断を保ち、自己保身一色にに染まらなかった
立派で偉大な警察官の鏡のような方は、投獄され抹殺されるというラストシーンには怒りを覚えました。
犯罪を取り締まる側の警察が一番の極悪人という事を暴露した映画です。
何も警察の世界だけではないと思います。全国民におすすめの作品です。