男はつらいよ フーテンの寅

男はつらいよ フーテンの寅

『男はつらいよ フーテンの寅』(おとこはつらいよ フーテンのとら)とは、1970年1月15日に公開された日本映画であり、「男はつらいよ」シリーズの第3作。山田洋次が脚本を手掛け、山田の助監督出身である森﨑東が監督を務めた。森﨑東は本作で第21回芸術選奨新人賞を受賞し、ヒロインのさくらを演じた倍賞千恵子は文部大臣賞を受賞している。
本作は、主人公の「フーテンの寅」こと車寅次郎が柴又へ帰郷し、昔馴染みの駒子の結婚トラブルに介入しておいちゃんと喧嘩になり、再び旅へ出るところから始まる。旅先の伊勢・湯の山温泉で腹を下した寅次郎は温泉宿「もみじ荘」の女将・お志津に助けられ、彼女に惚れ込んで番頭として働き始める。お志津の弟と芸者の仲を取り持つなど健闘し、お志津の看病を受けて有頂天になる寅次郎だったが、彼女には既に再婚を考えている相手がいることを知り、再び失恋の憂き目に遭う。
シリーズにおいて監督が山田洋次から一時的に交代した稀有な作品であり、さくらの出番が抑えられ、旅先での寅次郎の動向に焦点を当てたストーリー構成が特徴である。おいちゃんやおばちゃんが旅先で寅次郎の働く姿を目撃するなど独自性のある展開が描かれ、喜劇的でありながらも哀愁漂う寅次郎の生き様が表現されている。

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