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満男とのダブル主役
満男と寅さん、両方が主役という感じの作品です。引越し先で寂しくしている泉ちゃんが心配でバイクで行っちゃう満男くん。泉さん側の事情もあるかもしれないのに、破天荒というか、寅さんの甥だけあるなと思いました。でも、その真意はほんとにただの優しい気持ちだけですごくいい子だと思います。泉さんの叔父が怒るのももっともだし、言ってることがおかしいとも思わないけど、寅さんが泉さんの叔父さんにいう、満男を褒めてやりたいという台詞は満男への愛と人としての大事なことについての考えが詰まっていてとてもすてきだと思いました。満男は直接寅さんの言葉を聞いたわけではありませんが、聞いたらほんと嬉しかったと思います。それ以外にも、映画の最初の方で、満男の悩みを寅さんが聞いてやる場面とかもあるのですが、そこでの回答も結構名言です。寅さんはふらふら生きてきたけど、だからこそ、悩める若者に含蓄ある言葉を残せるのだなと思いました。あと、先述の泉さんのおじさんは尾藤イサオが演じてるのですが、すごくいいです。尾藤さんってこんなに役者としていい味のある人だったのですねって感じです。主役が寅さんだけじゃなくなるのは悲しい気もしますが、なかなかおもしろかったです。