演歌一色
寅おじさんに運動会に来られるのはたしかに嫌かもですが、甥っ子に嫌がられる寅さんはかわいそうでした。あのはりきりがなければいいのですが、あれは小学生には恥ずかしいと思います。
マドンナは都はるみさんで人気演歌歌手の役です。そのまんまの役ですし、やはり歌はうまいなあと思います。いろいろ嫌になって逃げてきたけど、歌手を辞める気もないし、結局寅さんと旅したのは短い期間でした。寅さんはその間に恋に落ちちゃって、同じ歌を何度も何度も聞いていていじらしかったです。
その後、とらやにはるみさんがきて、コンサートみたいなことをしてくれます。それだけでも、はるみさんがどれだけ寅さんが好きなのかわかります。やっぱり、寅さんはみんなに好かれる、すごくいい人だなと思いました。渥美清さんも主題歌を歌っているだけあって、歌もうまいですし、好きなんだなって感じですし、歌がテーマの話もよかったのではないでしょうか。まあ、マドンナは役者ではないし、歌ってばっかりだなって感じはしました。でも、それも長いシリーズの中ではありな気がします。
はるみさんを探しにきた芸能事務所の面々が名脇役揃いという感じで、彼らがいい味を出していました。やっぱり、芝居ってのは脇役が大事だなとつくづく思いました。