男はつらいよ 旅と女と寅次郎

男はつらいよ 旅と女と寅次郎のレビュー・評価・感想

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男はつらいよ 旅と女と寅次郎
9

演歌一色

寅おじさんに運動会に来られるのはたしかに嫌かもですが、甥っ子に嫌がられる寅さんはかわいそうでした。あのはりきりがなければいいのですが、あれは小学生には恥ずかしいと思います。
マドンナは都はるみさんで人気演歌歌手の役です。そのまんまの役ですし、やはり歌はうまいなあと思います。いろいろ嫌になって逃げてきたけど、歌手を辞める気もないし、結局寅さんと旅したのは短い期間でした。寅さんはその間に恋に落ちちゃって、同じ歌を何度も何度も聞いていていじらしかったです。
その後、とらやにはるみさんがきて、コンサートみたいなことをしてくれます。それだけでも、はるみさんがどれだけ寅さんが好きなのかわかります。やっぱり、寅さんはみんなに好かれる、すごくいい人だなと思いました。渥美清さんも主題歌を歌っているだけあって、歌もうまいですし、好きなんだなって感じですし、歌がテーマの話もよかったのではないでしょうか。まあ、マドンナは役者ではないし、歌ってばっかりだなって感じはしました。でも、それも長いシリーズの中ではありな気がします。
はるみさんを探しにきた芸能事務所の面々が名脇役揃いという感じで、彼らがいい味を出していました。やっぱり、芝居ってのは脇役が大事だなとつくづく思いました。

男はつらいよ 旅と女と寅次郎
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運動会

今回のマドンナは、都はるみさんということで、オープニングバックの江戸川のシーンに細川たかしさんが特別出演していました。
オープニングのところの寅さんが江戸川の土手を歩き、、、ってシーン、結構好きです。
あと、最初の家族と寅さんの喧嘩のシーンは、寅さんがかわいそうでした。
まあ、満男の気持ちもわかりますけど、運動会にくるなとかいわれたら悲しいし、腹も立つってもんですよね。
満男もあとで、謝っといてと言っていたし、満男も辛い思いをしたなと思いました。
今回のマドンナは、人気演歌歌手ということで歌う場面も多かったというイメージです。
あと、ちよっと他のマドンナとちがうというか、寅さんってなんとなくどっか弱いところがあるというか、ほんとにはなくても儚げな人が好きな気がするけど、都はるみさんはちゃきちゃきしすぎな気がします。
はるみさんのほうは、自分を人気歌手扱いしない寅さんに嬉しかったんでしょうね。
なんかそういう気持ちわかります。
寅さんは今までもすごく金持ちだとか名士の人にも気に入られたりしていたし、ああいう気さくさが、だれからも愛される所以だなと思いました。
寅さんは空気読めないようで、いろいろ気を使うところもあり、優しい人だなと思います。
今回は、歌が多くてちょっと異色作かもしれませんが、おもしろかったです。