ぜつぼうごはん

ぜつぼうごはんのレビュー・評価・感想

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ぜつぼうごはん
8

最後に食べたいのは?

人生の終わりに最後の飯を食わせに女の子とその助手がやってくるという話です。
死ぬ運命にある人の前に現れて、その人が本当に食べたいものを食べたら成仏するというもので、細かい設定とか、満腹天は何者なのかとかよくわからないところもありますが、概ね面白い話です。
1話完結で色んな人が出てきますし、人の死って色んなパターンがありますし、興味深いです。
私なら最後に何が食べたいだろうかと考えてしまいます。
生きているうちに食べられなかった高価なものもいいですが、やっぱ食べ慣れたもののほうがいいかもしれません。
私が好きな話は、第1話と、カレーの話です。
第1話は、この漫画の設定の意味もあり、死ぬ運命の人が本当に食べたいものはなんなのか、わからなくて満腹天らが何回も料理を作らされるって話で、確かに私も何食べたい?って言われてもわからないなって納得したし、オチも普通だったけど感動しました。
カレーの話は夫婦の話で、奥さんが隠し味に何を入れていたのかがミソの話です。
私はカレーには隠し味を入れないほうが好みなのですが、奥さんのカレーはおいしそうでした。
よくけんかしてるけど、なかよしで、いい夫婦だなと思います。
食べ物に関する思い出って共感しやすいし、いい漫画だと思います。