科学戦隊ダイナマン

科学戦隊ダイナマン

『科学戦隊ダイナマン』(かがくせんたいダイナマン)とは、1983年2月から1984年1月までテレビ朝日系列で放送された東映制作の特撮テレビドラマ。「スーパー戦隊シリーズ」の第7作目にあたる。有尾人一族の「ジャシンカ帝国」による地上侵略の野望を阻むため、夢野久太郎博士によって集められた5人の若き科学者が「ダイナマン」となり立ち向かう物語である。
本作の放送期間中である1983年4月より、放送枠が30分から25分(本編正味約17分)へと短縮された。制作陣はこの時間短縮に対応するため、名乗りや合体シーンのマルチ画面化やテンポの高速化を図り、これが結果としてスーパー戦隊シリーズ特有のスピーディーで洗練されたアクションや演出スタイルの確立に寄与したという。
前作の商業的苦戦を受けて参入企業が減少し厳しいスタートとなったものの、劇的な巻き返しを見せ玩具売上などで商業的に大成功を納めた。これによりシリーズはバンダイの看板コンテンツとしての地位を確立した。また、ダイナロボのコックピットを模した「電子指令ダイナベース」をはじめとする新たな玩具展開も行われ、以後のシリーズ商品展開に大きな影響を与えた。

科学戦隊ダイナマンのレビュー・評価・感想

科学戦隊ダイナマン
7

一見明るい脳天気な作風かと思いきやとんだどんでん返し

前作「ゴーグルV」から「未来科学VS暗黒科学」というテーマを継承しつつ、敵側と味方側の双方に思わぬドラマが仕込まれており、只の脳天気な子供向け戦隊ではありません。
本作はOPの「爆発」からも分かるように「火薬戦隊」とまで揶揄されるほど火薬の印象が強いのですが、終盤に差し掛かるまでは前作同様基本明るく楽しい戦隊です。
正義の味明るいおじさんと裏の司令官としての凜々しく厳しい顔の二面性があります。
そしてジャシンカ帝国もまたメギド王子を初めとし、前作のデスダークよりもより個性が強い連中揃いです。
が、その中でも中盤を盛り上げてくれるカー将軍の存在を抜きにしては語れず、彼とメギド王子が敵側の個性をより強くしてくれています。
そんな本作の真骨頂は終盤、ダークナイトとして復活を遂げたメギド王子と科学者としての暗い過去を持つ夢野博士によって思わぬ方向に盛り上がります。
一方の夢野博士もかつて自身が科学の実験で悲劇を起こしたことを五人に打ち明ける形となり、それをダイナマン五人は受け入れ、夢野博士の過去をも一部として受け入れて戦っていきます。
そんな彼らのめざましい成長がぶつかり合う終盤のドラマは間違いなく歴代でも屈指のボルテージの高さであり、この成功が次作「バイオマン」以降の壮大な作風へと繋がっていくきっかけになったのでしょう。
前半はやや荒削りですが、全体で見ると決して色褪せない普遍的な魅力を持った良作です。