勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした

勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でしたのレビュー・評価・感想

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勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした
10

読めば読むほど癒される

異世界転生ものといえば「主人公がとても強い」「主人公が中心となって周りを引っ張っていく」「バトル」といった要素が強いものが多い。
しかし、この作品はそういったよくある要素ではなく、「決して強くはない主人公が、少しずつ異世界と馴染みながら日常を送る」ほのぼの日常ラブコメディー。
もちろん異世界らしく魔法なども出てくるが、主人公は魔法を扱えるようになるまでしっかり練習するし、勉強もする。
基本的に物事がうまく扱えるようになるまではしっかりとした土台作りからするので、異世界ものとはいえチート要素はなく、「おれツエー!」のような厨二要素もないので、大人が読んでもなんだか昔のむず痒い部分を刺激することがなく、安心して読み進められる。
さらに、主人公も周りの登場人物も、基本的にほんわかとしたいい人たちでまとめられているので、とても癒し効果が強い。
ラブコメ要素もしっかりあるが、そのコメディも可愛らしく癒し効果の強いものが多い。
単純なほんわか日常ペースの時は、特に癒しがすごい。
小さな可愛い妖精が満面の笑みでお菓子を食べたりしている。かわいいの宝庫。
既出のキャラクターとの親睦もしっかり深めつつ、新出のキャラクターも1巻につき1~2人程度出てくるため、各キャラクターの人物像が丁寧に描かれつつ新しい発見や出会いがあるので飽きない。
すさんだ日常を癒しで満たしてくれる作品。とてもおすすめする。