勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした

勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした

『勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした』(ゆうしゃしょうかんにまきこまれたけど、いせかいはへいわでした)とは、灯台による日本のライトノベル。2016年5月7日よりWeb小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載開始され、第1回モーニングスター大賞で大賞を受賞した。2017年6月からは新紀元社(モーニングスターブックス)より書籍化されており、イラストはおちゃうが担当している。平安ジローの作画による漫画版も『月刊コンプエース』(KADOKAWA)にて2018年10月号より連載されている。
物語の主人公であるごく普通の大学生・宮間快人(ミヤマ カイト)は、大学からの帰り道に突如として勇者召喚に巻き込まれ、異世界「トリニィア」のシンフォニア王国へと転移してしまう。しかし、その召喚は魔王を倒すためではなく、年に一度開催される平和な祭りに「勇者」として参加してもらうことが目的であった。1年後には元の世界に帰れることを知らされた快人は、争いのない平和な異世界での生活を満喫しようとする中で、世界に大きな影響力を持つ「六王」の一人である「冥王」クロムエイナをはじめとする様々な異世界の住人たちと出会い、親交を深めていくこととなる。
本作は過酷な戦闘や過剰な不条理を排除した、心温まるスローライフや交流を主軸とした異世界ファンタジー作品である。

kazukyのレビュー・評価・感想

勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした
10

読めば読むほど癒される

異世界転生ものといえば「主人公がとても強い」「主人公が中心となって周りを引っ張っていく」「バトル」といった要素が強いものが多い。
しかし、この作品はそういったよくある要素ではなく、「決して強くはない主人公が、少しずつ異世界と馴染みながら日常を送る」ほのぼの日常ラブコメディー。
もちろん異世界らしく魔法なども出てくるが、主人公は魔法を扱えるようになるまでしっかり練習するし、勉強もする。
基本的に物事がうまく扱えるようになるまではしっかりとした土台作りからするので、異世界ものとはいえチート要素はなく、「おれツエー!」のような厨二要素もないので、大人が読んでもなんだか昔のむず痒い部分を刺激することがなく、安心して読み進められる。
さらに、主人公も周りの登場人物も、基本的にほんわかとしたいい人たちでまとめられているので、とても癒し効果が強い。
ラブコメ要素もしっかりあるが、そのコメディも可愛らしく癒し効果の強いものが多い。
単純なほんわか日常ペースの時は、特に癒しがすごい。
小さな可愛い妖精が満面の笑みでお菓子を食べたりしている。かわいいの宝庫。
既出のキャラクターとの親睦もしっかり深めつつ、新出のキャラクターも1巻につき1~2人程度出てくるため、各キャラクターの人物像が丁寧に描かれつつ新しい発見や出会いがあるので飽きない。
すさんだ日常を癒しで満たしてくれる作品。とてもおすすめする。