実力派が揃ったわりには。
藤原竜也さん、山田孝之さん、石原さとみさんという豪華キャストで、さらにはキャラクター設定が良かった一本でした。
ストーリーも面白くて最後までみてしまいました。
ただ違和感を感じたのは、主人公の男は念じるだけで人の行動を操れるのですが、操れない男である終一に出会った時に「操れない」と言うだけで反感を持ち、殺そうとするのです。
もしも私が秘めた能力の持ち主であったら、日本を離れて遠い国で生きるなどの選択をしたと思います。
最初、終一は男に気付いてなかったわけですから、操れない男にわざわざアクセスしたって良いことないと思いました。
もっと他に良い動機を設定しても良いと思います。
さらには人を操ることによって自分の体が蝕まれてゆくという、諸刃の刃的な能力なのでだんだんと体に不自由が出てきますが、隠れて生きてきたのだからそれを突き通せば良かったのにと思います。
無駄に能力使って寿命を縮めてますからね。
キャストが演技派でとても期待していたために、つまらないところが浮き彫りになってしまいました。
演技はとても良いのですが、いまいちシラケてしまう。
設定だって良いと思います。
ですが、人が行動するにはそれなりの根拠が伴わないと感情移入出来ません。
その辺りがもったいないと思います。