少年ハリウッド

少年ハリウッド

『少年ハリウッド』(しょうねんハリウッド)とは、橋口いくよによる日本の小説、およびそれを原案・原作とするメディアミックス作品群である。
元々は橋口の小説『原宿ガール』を原案として2011年に上演された舞台作品であり、2012年に設定を新たに書き下ろした小説版がE★エブリスタおよび小学館文庫より刊行された。物語は原宿の劇場「ハリウッド東京」を舞台に、アイドルグループ「少年ハリウッド」の夢と成長を描く。小説版では年齢を偽って加入した32歳の主人公・桜木広司(柊剛人)を中心に展開される
2013年からは「アニメ×小説×リアル」を掲げたプロジェクトが始動し、実在の男性アイドルユニット「ZEN THE HOLLYWOOD」の展開や、小説の15年後を描いたテレビアニメの制作が行われた。テレビアニメはZEXCS制作、黒柳トシマサ監督により、第1期『少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-』が2014年7月から9月まで、第2期『少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50-』が2015年1月から4月まで放送された。橋口自らがシリーズ構成と全話脚本を手掛け、架空の音楽番組や劇中ドラマ、手描きのライブ映像で構成された特異な演出が話題を集めた。その他、講談社の『ARIA』におけるコミカライズや、公式ファンクラブ内での後日譚小説の連載など多角的な展開が行われている。

少年ハリウッドのレビュー・評価・感想

少年ハリウッド
9

知らないうちに応援したくなるアイドル

少年ハリウッドは、共感性羞恥に訴えてくるアニメです。1話から、恥ずかしいことを恥ずかしそうにすることがどんなに恥ずかしいことか、というのをありありと見せてくるのです。わたしは共感性羞恥を持っている側の人間なので1話からとてもつらかったのですが、それでも視聴を続けたのは、ときおり挟まれるモノローグや、キャラクターの言葉に引っかかるものを感じたからです。
2話、3話と見ていくうちに、ちょっと顔がいいだけの5人の少年が、自分と向き合いながら少しずつ進んでいく姿に知らず惹きこまれていきます。
舞台裏を一切描かない、1話丸々舞台回の5話、まるで音楽番組を見ているような構成の10話、共感性羞恥最大の壁ともいえる7話。しかし、それらを見ていくうちに、知らないうちに少年ハリウッドというグループをこころの中で応援したくなっている自分に気づくのです。
アイドルでありながら、デビュー前の彼らが表立って歌って踊るのは、テレビ出演をした一回きりです。クリスマスライブの行われる最終回ですら、これからアイドルとして生まれていくという、ステージに立つ寸前で物語は終わります。
視聴者に寄り添わないつくりの物語だったはずのものに、最後は気持ちが寄り添ってしまう、そんなアニメです。