シャーデー / Sade

シャーデー / Sade

シャーデー(Sade)とは、1982年にイギリスのロンドンで結成されたソウルおよびジャズ系統のポップスバンドである。最少の音数で構築された洗練されたサウンドと、女性ボーカリストのアデュ(シャーデー・アデュ)によるクールで情念のこもった歌声で知られ、世界的に高い評価を獲得している。グループ名から女性ソロ歌手と誤解されることも多いが、アデュを中心とした4人編成のバンドである。
1984年に1stアルバム『ダイヤモンド・ライフ』でデビューを果たし、第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの一翼を担う形で世界的なヒットを記録。翌年の第28回グラミー賞では最優秀新人賞を受賞した。最良の作品追求を優先するため寡作なバンドとして知られるが、作品を発表するたびに大きな話題を集め、2000年のアルバム『ラヴァーズ・ロック』や2010年の『ソルジャー・オブ・ラヴ』でもグラミー賞を獲得している。初期のスムースジャズやソウルを基調としたスタイルから、時代とともにブルースやフォーク、レゲエなどの要素を取り入れたサウンドへと柔軟に変化を遂げた。
映画『ビギナーズ』へのアデュの出演および楽曲提供や、映画『フィラデルフィア』のサウンドトラック参加など、オリジナル・アルバム未収録の楽曲でも印象的な足跡を残している。また、メンバーによる別プロジェクト「スウィートバック」での活動など多角的な音楽展開も行いながら、時代を超越した実力派バンドとして根強い人気を誇っている。

シャーデー / Sadeのレビュー・評価・感想

シャーデー / Sade
9

洗練されたソウルを聴かせ、鉄板の人気を誇るバンド

シャーデーはイギリスのR&B・ソウルのバンドで、80年代から良質な音楽をリリースし、ヒットさせてきました。
ややこしいのですが、ボーカルの女性がシャーデー・アデュという名前で、彼女を中心としたバンドがシャーデーと名づけられています。
ボーカルのシャーデー・アデュがいない、他の演奏者だけでの活動として、スイート・バックというアーティスト名でも楽曲をリリースしています。
こちらもセンスが良くておすすめです。
洗練されているシャーデーの音楽は、時代が変わっても古くさくなりません。
2010年にもアルバムをリリースしていますが、やはり聴きごたえがあるのは、80年代〜90年代の楽曲ではないでしょうか。
その時代の作品には、楽器やボーカルに臨場感というか、生々しさがあり、その熱を肌で感じることができるからです。
これはシャーデーだけに限ったことではありませんが、あまりテクノロジーに頼っていない時代の音楽の方が人間らしい温かさがあるように思います。
80年代にリリースされた「Smooth Operator」、「The Sweetest Taboo」などの人気が高く、ダンサブルで情熱的な名曲です。
その一方で、穏やかでメロウな楽曲も素晴らしく、心を癒されます。
88年のアルバム『Stronger Than Pride』と92年のアルバム『Love Deluxe』はしっとりと落ち着いた雰囲気。
情緒豊かに歌われる愛が美しく、忙しい時代にこそ聴きたい名盤です。
中でも『Love Deluxe』からのシングル「Kiss of Life」には幸福感が溢れています。
これらの代表曲は94年にリリースされたベスト盤『The Best of Sade』に収録されているので、まとめて楽しむこともできます。
しかし、通常のアルバムを一枚通して聴くことも、雰囲気を深く味わうことができるのでおすすめです。
また、アルバムの全ての曲を合わせてバランスが取られているところもあるような感じがするので、ベスト盤よりは通常のアルバムで聴いたほうがしっくりくることも確かです。