性別「モナリザ」の君へ。

性別「モナリザ」の君へ。のレビュー・評価・感想

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性別「モナリザ」の君へ。
10

どちらにも属さない性別を持つ主人公が特殊で、モナリザのように美しくも面白い漫画です。

主人公たちが住まう世界は、最初はどちらの性別にも属さない形で生まれてきて、12歳の頃にだんだんとなりたい性別に変わっていく、なんていう設定が、今まで他の漫画には無い特殊な設定だったので、凄く興味深いものでした。それに、主人公は高校三年生になっても、どちらの性別にも属していない、本当にどちらの性別なのか未だに解明できていない「モナリザ」のようでした。
その主人公のひなせを恋い慕い、男か女かの性別に変えたい幼馴染みたちからの告白によって、変わっていくひなせが応援したくなるように可愛かったです。それと同時に今まで感じたことがなかった恋愛感情や性別に対して思い悩み始め、その一方でひなせを想うあまり幼なじみ2人もそれぞれ悩み、葛藤していく様子が微笑ましく、また今までにない恋愛漫画のような感じがして、凄く面白いし、感動します。
自分が今まで性別に対して何も疑問を抱いてこなかったのがこ、の漫画によって考えさせられるような気持ちになる時もありました。
微笑ましい3人の幼馴染の恋路はどうなっていくのか、またひなせが無性別のままだと長く生きられないという運命もあるので、それが今後どうなってしまうのか、ページをめくるたびにドキドキハラハラします。
とても素晴らしい漫画で、早く次巻が読みたくて仕方ありません。