真実の行方 / Primal Fear

真実の行方 / Primal Fearのレビュー・評価・感想

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真実の行方 / Primal Fear
7

サイコパス・ミステリー映画、「真実の行方」見どころとレビュー

今回紹介する映画は、1996年に公開された「真実の行方」という映画である。監督はグレゴリー・ホブリットで、本作はゴールデングローブ賞を受賞しており、かなりの成功を収めたと言える。

【あらすじ】
アメリカのとある教会で、大司教が全身をめった刺しにされて殺されるという残忍な殺人事件が起こる。そしてその場に居合わせた、アーロンという青年が容疑者となった。この事件を聞きつけ、マーティン・ベイルという凄腕弁護士が名声欲しさに、無償で青年の弁護をすると申し出た。そこから、アーロンを無罪にすべく、マーティンの法廷での闘いが繰り広げられることとなるが、様々な事実が解き明かされていく。

【見どころとレビュー(一部ネタバレあり)】
本作は、ミステリー作品なので結末はどうなるのかを追っていく過程が面白く、楽しみながら見れる作品だと思う。しかし、他のミステリー作品も面白いものが多く、「それらよりも確実に面白い」という要素はないため、胸を張っておすすめはしない。
本作の一番の見どころは、青年アーロンを演じるエドワート・ノートンの演技である。アーロンは精神鑑定の結果、二重人格であることが発覚するのだが、本当に同一人物かと疑ってしまうほどの演技は圧巻である。本作を見るときは、ぜひとも彼の演技に注目して見てもらいたい。

【まとめ】
本作はミステリー作品であり、ゴールデングローブ賞も受賞しており、見て損はないと言える。だが、他にも面白いミステリー作品はたくさんあるため、強くお勧めするというわけではない。エドワート・ノートンの迫真の演技を見たい方はぜひ一度見てみてほしい。

真実の行方 / Primal Fear
9

エドワード・ノートンが怖い

多重人格とか、フィクションの設定ではよく聞くけど、それが裁判に関わったとき、弁護士としてどう証明したらいいのか、なかなか考えさせられる話でした。
そんなこと聞かされても、にわかには信じられないし、猫を被ってた被告人が乱暴な口を聞くようになるなんてありそうだし、リチャード・ギアはその点、ちゃんと被告人のことを信じようとしたんだなと思いました。被告人の生い立ちとかを聞けば、精神を病んでも仕方ないところがありましたし、そうなってしまったんだとリチャードが信じたのも無理はないと思います。
映画の全体を通しては、二重人格の変わりような怖さとか、それをどう証明するかに焦点を当てています。
エドワード・ノートンは、ぱっと見おとなしそうですが、怖い感じもするし、この役がぴったりだと思いました。裁判も白熱していて、エドワードが急に怒り出すところとか怖かったです。そして、最後にはどんでん返しが待っていて、ゾクゾクとしました。オチを知ってからみると、それはそれで怖いなと思いました。でも、弁護士にはいつもつきまとう問題なんじゃないかなと思います。
誰か忘れましたが、とあるフィクションの探偵だか弁護士が依頼人は嘘をつくと言っていました。まさに、そういう話だったと思います。