真実の行方 / Primal Fear

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真実の行方 / Primal Fear
9

エドワード・ノートンが怖い

多重人格とか、フィクションの設定ではよく聞くけど、それが裁判に関わったとき、弁護士としてどう証明したらいいのか、なかなか考えさせられる話でした。
そんなこと聞かされても、にわかには信じられないし、猫を被ってた被告人が乱暴な口を聞くようになるなんてありそうだし、リチャード・ギアはその点、ちゃんと被告人のことを信じようとしたんだなと思いました。被告人の生い立ちとかを聞けば、精神を病んでも仕方ないところがありましたし、そうなってしまったんだとリチャードが信じたのも無理はないと思います。
映画の全体を通しては、二重人格の変わりような怖さとか、それをどう証明するかに焦点を当てています。
エドワード・ノートンは、ぱっと見おとなしそうですが、怖い感じもするし、この役がぴったりだと思いました。裁判も白熱していて、エドワードが急に怒り出すところとか怖かったです。そして、最後にはどんでん返しが待っていて、ゾクゾクとしました。オチを知ってからみると、それはそれで怖いなと思いました。でも、弁護士にはいつもつきまとう問題なんじゃないかなと思います。
誰か忘れましたが、とあるフィクションの探偵だか弁護士が依頼人は嘘をつくと言っていました。まさに、そういう話だったと思います。