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わけがわからない
わけがわからない映画でした。もともと、20何巻もある漫画を3つの映画にまとめるのは無理だったと思います。見ている人たちに物語をわからせる気もなく、ただただ、原作のいいシーンをできるだけ見せたいとか、いろんな人を出そうとか、こんなに似ている人を出しましたよとかそういうどうでもいいことに力を尽くした映画という感じです。それに元々の漫画自体、無理のある帰結だったので、映像で見るとより何だこれと思いました。歌で世界を救うって、そんなことが現実にありますか。そりゃ戦争が終わったあと、災害のあと、歌が人々の支えになるということはあります。でも、それでも全員の人を支える歌というのはそんなになくて、人々がそれぞれ自分の好みの歌を支えにしていると思います。なのに、この物語は、ケンヂの歌でみんながまとまるみたいな話にしていて、ええーという感じです。漫画でもそうだったのに、映画にすると歌が聞こえるんです。歌なんて、もう好みです。私はケンヂの歌がそんな大勢の人の心を掴むほどいい曲だとは思えませんでした。そんな歌で世界が救われるなんて、ありえないと思い、ぜんぜんのれませんでした。それに、この話は、いじめられっことバーチャル世界で決着をつけるみたいなことですが、バーチャルはバーチャルであって、現実ではないのに、過去に戻って自分のした過ちを正したみたいに描いていて、不快でした。とにかく面白くないし、見ていて腹が立ってくる作品です。