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世間の目が怖い
介護職として周りから信頼されていた市子がある事件をきっかけに復讐の鬼と化す話でした。市子が訪問していた家の孫娘の1人を市子の甥が誘拐してしまい、市子にも責任があるみたいな流れになってしまったのです。そういう話をマスコミにしたのは被害者の姉の基子で、基子は市子に憧れ以上の感情をもっていて、結婚してしまう市子に憎しみを抱いて、マスコミの取材に事実を悪く伝えたのでした。そのため、人生が変わってしまい、市子は基子に復讐しようとします。ある日、家族の誰かが加害者となるのも怖いし、そのために世間からの評価が急に変わるのも怖いなと思いました。そうなったきっかけも市子にはなんで基子がそんなことしたのか、結局わかってなかったと思います。わかっていたら、基子の恋人を取ろうなんて思わないと思います。同性でも異性でも、自分の気持ちを受け入れてもらえないのは辛いですが、そのため相手を恨むなんてよくないです。まあ、基子もそこまで大きくなるとかは思ってなかったのかもしれません。市子はかわいそうだし、基子の幼い恋心からの憎しみも分からなくはないし、とても重い話でした。現実にもいろんな事件はありますし、被害者の家族だけでなく、加害者の家族も辛い目にあったりするのだなと思い、いろいろ考えさせられました。