女帝 春日局

女帝 春日局のレビュー・評価・感想

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女帝 春日局
8

大女優の演技が素晴らしい!

十朱幸代さん主演の大奥の話。
春日局の話は数々ドラマ化されたり映画化されたりしていて、何人もの女優さんが演じています。
今回のこの映画はとても味がありストーリーも春日局対みんぶの坪とおおうばの局のお世継ぎ騒動でした。
竹千代が正統な血筋ではなく稲葉出身のおふくの子供であり、すり替えられたなら?と言う設定。
歴史は教科書で伝えられたものを基礎知識としているので、「もしもその背景に違う真実があったならば?」と言う仮定ができ、いつの時代になっても色褪せることなく誰でもストーリーを楽しめます。
名取裕子さん、鳥越まりさんと大女優が出演していて「さすがのド迫力」と言う感じでした。
十朱さんにしろ、名取さん、鳥越さんにしろ強かに生きる女性がとても良く似合い、 賢い女性を演出していますし、話の展開もヒヤヒヤと気の抜けない話の流れに少々精神的に疲れました。
しかし、それだけストーリーに引き込まれて世界に浸れたと言う事ですね。
この作品ではそもそも大御所である家康が誰にでも手をだして女性を抱いてしまい、トラブルの元。
その描かれている家康の気質は種をまいたにも関わらず、もしも都合が悪くなったら切り捨てると言う極悪な性格。
そんな天下とりに対して春日の局が自分の息子を将軍にしようと挑みます。
いや、肝が座ってる母は強い。
生きるか死ぬかをかけているのでどんな嘘でも突き通す様は素晴らしかったです。