ラースと、その彼女 / Lars and the Real Girl

ラースと、その彼女 / Lars and the Real Girlのレビュー・評価・感想

ラースと、その彼女 / Lars and the Real Girl
9

みんな、優しい

ラブドールを自分の彼女と信じてる青年ラースとその周りの人の話です。
この行為には何か意味があるんだと、ラースの妄想に付き合うお兄さん、お兄さんの嫁さんはすごく良い人だなと思いました。大人しくて、あまり話したりもしないけど、ラースの純粋さとか優しさを知ってるから周りも付き合ったのかなと思いました。村の人々も、彼女に仕事を与えたり(洋服屋のマネキン)、普通に話しかけたり、良い人たちばかりだなと思います。深く考えると気持ちの悪い話ですが、ラースにとって、あの期間は必要だったんだなと思いました。
子供の頃、空想の友達がいることがありますが、ラースにとって彼女もそういう存在だったのかなと思いました。あと、ラースが彼女から卒業しなきゃと思ったのか、彼女が死んでしまうという想像に行くのですが、ああ、こうやって、人は幻覚から抜けるのかな、よく幻覚が見える人に否定してはいけないというけど、そういうことかと思いました。
なかなか気持ちの悪い話になりそうですが、ラース役のライアン・ゴスリングが、純朴な青年ちっくな顔で爽やかですし、ドールもとても可愛らしく、そんなセクシーな感じでもないですし、ラースは彼女とそういうことをしたいとかではないので、気持ち悪さを半減させていて、ハートフルな話になっています。