ラースと、その彼女 / Lars and the Real Girl

ラースと、その彼女 / Lars and the Real Girl

『ラースと、その彼女』(原題: Lars and the Real Girl)とは、2007年に公開されたアメリカのヒューマン・コメディ映画である。クレイグ・ギレスピーが監督を務め、主演のライアン・ゴズリングが主人公の青年ラースを演じた。トロント国際映画祭で上映されて高い評価を受け、第80回アカデミー賞の脚本賞にノミネートされたほか、ナショナル・ボード・オブ・レビューの脚本賞やサテライト賞の主演男優賞など数々の賞を受賞している。
物語の舞台はアメリカの田舎町。心優しく周囲の人々から愛されている26歳の青年ラース・リンドストロムは、極度のシャイで女性と話すことが大の苦手だった。兄夫婦が暮らす家の裏のガレージに一人でこもり、限られた人間関係のなかで孤独な日々を送っていた。ある日、ラースは兄のガスとその妻カリンに対し、インターネットを通じて知り合った恋人を紹介したいと告げる。喜んで待ち受けていたガス夫妻の前に現れたのは、車いすに乗った元宣教師の女性ビアンカだった。しかし、彼女の正体はアダルトサイトで購入された等身大のリアルドールであり、ラースは本物の人間であると信じ込んでいた。
我が子の奇行に直面して戸惑い悩むガス夫妻は、医師のダグマー・バーマンに相談を持ちかける。ダグマーは、ラースの奇行は心の深い傷や孤独から生じた防衛反応であり、否定せずに周囲が温かく見守るべきだと助言する。その言葉を受け入れた兄夫婦や町の人々は、ビアンカをただの人形として扱うのではなく、一人の住民として優しく迎え入れることを決意する。町の人々との触れ合いや様々な共同生活のなかで、ビアンカを介して心を開いていくラースの姿が、ユーモアと優しさに満ちた筆致で描かれていく。
人間関係を築けなかった青年が人形との奇妙な疑似恋愛を通して他者とつながり、心の傷を癒やしていく姿を描いた感動のドラマである。

ラースと、その彼女 / Lars and the Real Girlのレビュー・評価・感想

ラースと、その彼女 / Lars and the Real Girl
9

みんな、優しい

ラブドールを自分の彼女と信じてる青年ラースとその周りの人の話です。
この行為には何か意味があるんだと、ラースの妄想に付き合うお兄さん、お兄さんの嫁さんはすごく良い人だなと思いました。大人しくて、あまり話したりもしないけど、ラースの純粋さとか優しさを知ってるから周りも付き合ったのかなと思いました。村の人々も、彼女に仕事を与えたり(洋服屋のマネキン)、普通に話しかけたり、良い人たちばかりだなと思います。深く考えると気持ちの悪い話ですが、ラースにとって、あの期間は必要だったんだなと思いました。
子供の頃、空想の友達がいることがありますが、ラースにとって彼女もそういう存在だったのかなと思いました。あと、ラースが彼女から卒業しなきゃと思ったのか、彼女が死んでしまうという想像に行くのですが、ああ、こうやって、人は幻覚から抜けるのかな、よく幻覚が見える人に否定してはいけないというけど、そういうことかと思いました。
なかなか気持ちの悪い話になりそうですが、ラース役のライアン・ゴスリングが、純朴な青年ちっくな顔で爽やかですし、ドールもとても可愛らしく、そんなセクシーな感じでもないですし、ラースは彼女とそういうことをしたいとかではないので、気持ち悪さを半減させていて、ハートフルな話になっています。