トランセンデンス / Transcendence

トランセンデンス / Transcendenceのレビュー・評価・感想

トランセンデンス / Transcendence
6

人工知能の暴走ってよくある話だけど。

人工知能の研究をしている夫が死に、その知能のデータが残ってたんだけど、それをネットに妻がアップしたら…みたいな話でおもしろかったです。人工知能が暴走という話はよくあるけど、やっぱおもしろいなと思います。自分で勝手に学習して、どんどん増えていくみたいな、これの進化系がマトリックスなんだと思います。愛の話ではあるんだろうけど、こんな世界が現実化するかも思うとちょっと怖かったです。でも、だんだん荒唐無稽になってきて、いやいやありえないってなったからあまり楽しめませんでした。やっぱりこういう近未来的な話はなさそうでありえる路線にしないとよくないなと思いました。病気の人を治したり、ほんとにこんなことがあったらいいことですが、なんか治される側の人間も超人的な回復力で、その説明がよくわかりませんでした。最初、ウィルはほんとにいい世界を作ろうとしていただろうに、それが暴走みたいになっちゃって残念だなと思います。ラストはだいぶ人間は馬鹿なんじゃって感じの終わりだったけど、それもリアルなのかなと思ったりしました。

すると、その知能がインターネットの世界で勝手に学習をして次々と世界を変えようとしていくお話

「マトリックス」の一歩手前かな。あそこまで出来上がっていない世界

トランセンデンス / Transcendence
8

ジョニーディップの素顔がみれる映画

ウィル(ジョニー・デップ)が主演の映画。
妻エヴリン(レベッカ・ホール)は夫を愛しすぎるため肉体が滅んでも意識だけは残したかった。
そのため脳の意識を機械化しコンピューターにインストールしてしまうのだが、人工知能だけが独り歩きし、世界を機械が支配する恐怖へと陥れる。
最初から最後まで果たしてインストールされた彼のコンピューターの意識が本当にウィル本人の意識なのか?ということが付いて回る。
エヴリンはコンピューターをだんだんと信頼出来なくなる。
視聴者としては誰か人を殺めるのではないかとハラハラしながら最後までドキドキさせられるが、他のAIが地球を支配する映画と違ってラストは、ウィルのコンピューターは誰一人として人を殺していないという事実と、妻エヴリンと滅ぶところ。
二人で心中するのだから、最初から最後までコンピューターの意識はウィルだったということになる。
だからこそ機械が勝手に地球を支配するだけの世界にはならなかったことに安堵した。
モーガンフリーマンが出演しているので、あの名作マトリックスを思い出す。
あちらは完全にコンピューターが支配している世界なので、それと比べるとまだ平和にラストを迎えたことが救いと感じた。