私をスキーに連れてって

私をスキーに連れてってのレビュー・評価・感想

私をスキーに連れてって
6

私の青春時代が蘇る映画

これは、1987年に公開された日本の映画です。テーマはタイトルの通りスキーです。
スキーが大好きは私にとってはとてもハマる映画でした。
この映画の見どころは、大人である社会人が、本気で遊ぶとどうなるのかが描かれているところです。
もちろん、基本的にはラブストーリーなので、恋の行方も見どころです。
この映画のヒロインは原田知世さんです。お相手の男性は三上博さんでした。
その他には、布施博さんや今は亡き沖田浩之さんなども出演しています。
簡単なあらすじは、バスツアーで苗場にスキーにやってきた、OLの池上優(原田知世)は、ゲレンデで華麗なフォームで滑る矢野(三上博)を見かけ、指でっぽうで「パーン」と彼を打ったところ、矢野が転倒します。
ここで、矢野は優に一目惚れした様子。後日、二人は同じ会社であることがわかります。
お互いの勘違いがあり、なかなか二人は結ばれませんが、矢野の友人たちの協力もあり二人は付き合うことになります。
その後、矢野は万座で開催される大きなスキーイベントの企画の仕事をします。
しかし、イベント当日はすでに優と志賀でスキーデートすることになっていました。
上司も理解してくれ矢野と優は志賀でスキーを楽しんでいましたが、そこに会社から連絡が入り、イベント会場に発表用のウェアが届いていないというのです。
新作のウェアを会社からプレゼントされていた矢野とその友人たちは全員イベント発表用と同じウェアを着ているのです。
それを知っている、会社のスタッフが、「君たちが今来ているやつ届けてくれないか』というのです。
志賀と万座は車で5時間の距離。
しかし、矢野の友人は4輪駆動の車をかっ飛ばしてなんとか間に合わせようとします。
危険な運転に付き合わせられないと言われて留守番中の優は志賀と満座は2キロのツアーコースでつながっていることを知り、本来は真冬は滑走不可能のツアーコースを一人で万座を目指します。
それを知った矢野は、彼女を置いツアーコースを滑り彼女を追いかけるのです。
果たして、イベントに間に合うのか?という話です。
この映画では、当時携帯電話が普及していなかった時代に、ポータブルのアマチュア無線機で連絡を取り合うなど、スキーを楽しむための画期的なアイテムをいくつも紹介してくれたのが魅力的でした。

私をスキーに連れてって
7

スキーをテーマにした爽やかなラブストーリー

スキーをテーマにして日本にスキーブームを起こした大ヒット作品です。主人公となるのは商社勤めのサラリーマンである矢野文男(三上博史)です。その仲間となるのは、医者である泉(布施博)とバイクショップの小杉(沖田博之)、真理子(原田貴和子)、ヒロコ(高橋ひとみ)でした。これらの仲間はカップル同士でしたが、矢野は女性に対してオクテでスキーが上手なことだけが取り柄でした。同じスキー場に池上優(原田知世)という女性がいて、彼女はスキーがうまい矢野に対して、手をピストルの形にして彼のことを「バーン」と打つマネをします。すると、矢野は転んでしまい、優止めが合います。その後、優は転倒して雪に埋もれてしまったところを矢野に助けられます。その時、矢野は彼女に対して一目惚れをしてしまいます。その表情を見ていた女友達たちが、優に対して一緒に滑ろうと誘うのです。優はその誘いを受け入れ、楽しい1日を過ごします。しかし、夕刻になると優は、矢野に彼女がいると勘違いしてしまいます。その夜に、矢野は優に対して「よかったら電話番号を教えてくれないか」と申し出て、優に電話番号を書いてもらいます。矢野に彼女がいると思い込んでいる優は、彼に嘘の番号を教えます。
東京へ戻った矢野は優に電話をかけますが、「おかけになった電話は現在使われておりません」とメッセージが流れ番号が嘘であったことを知ります。数日後、矢野と優は再会します。なんと優は同じ会社の秘書かの人間だったのです。矢野は優を大晦日に万座スキー場に誘いますが断られます。彼女には、大晦日には恭代(鳥越マリ)と志賀高原に行く予定がありましたし、矢野に彼女がいると思い込んでいたため彼のことを快く思っていなかったのです。
その後、優は友人の恭代と話していて、矢野には彼女がいないことを知ります。大晦日に矢野は万座から優のいる志賀高原に5時間かけていくことを決意します。この時に流れるのが、ユーミンの「ハッピーニューイヤー」で、とても感動的です。雪道で横滑りし雪壁と激突するなどの困難を乗り越えながら、志賀高原に到着します。一方、優も万座へ行こうと決心し、友人から車のキーを借りて車に乗り込みますが、発進しようとしたところ、矢野の車が到着するのです。
向かい合った二人は、矢野が「聞き間違えちゃったみたい、番号、電話」と語ると、新年が明けた花火が打ち上がります。その直後、優は「あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」と事実上の交際宣言をします。
矢野は、自分の会社で別部署のスポーツ部の手伝いをしていて、サロットというスキーブランドを立ち上げる仕事に協力していました。そのご褒美に、友人たちの分の左ロットのスキー用具をもらい友人たちにプレゼントしました。その発表会の日はバレンタインデーで場所は万座でした。しかし、矢野はバレンタインデーくらい優と一緒にいたいと思い、優を交えた友人たちと共に、滋賀でスキーを楽しんでいました。そんな時、発表会会場から連絡が入り発送ミスで発表用のウェアが全くないことを知らされます。そのことを知った優は無線機にて矢野を呼ぶのですが返答がありません。そこで、彼女は自分の着ているウェアを届けることを決心するのです。友人の真理子とヒロコに車を借りようとしますが、事情を知った彼女たちは、「私たちの方が慣れてる」と言って、真理子とヒロコが車で万座に向かいます。車では通常5時間かかる上、途中で渋滞には丸などしたため、彼女たちはおもきってゲレンデを走行するなど無茶なドライビングをします。挙げ句の果てには車を横転させてしまうのです。
一方、優は志賀高原と万座スキー場が、ツアーコースを利用すると直線たったの2キロであることを知り、ツアーコースで万座を目指します。しかし、そのツアーコースは難易度が高い上雪深く冬は滑走禁止なのです。その後、矢野は優がツアーコースを滑っていることを知ります。そこで、優を追いかけるのです。この時に流れる音楽が、ユーミンの「ブリザード」でクライマックス感満点です。その後、矢野は優に追いつき二人で滑り始めますが、コースを外れていることに気づきます。矢野はビバークの準備をします。「サロットは?」と尋ねる優に対して、矢野は「暗くなってから動いたらアウトだ」と語ります。そんな時、矢野の無線機に連絡が入ります。「現在シュプールを追って南下中、明かりが見えないか?」と。来てくれたのは泉と小杉。ビバーク用品を持ってきてくれました。しかも、彼らは滑りながら灯を照らせる強力なライトを持っていました。
矢野はそのライトを背負って、一人で万座を目指します。しかし、途中で気に引っかかり転倒してしまい、ライトが消えてしまうのです。その直後泉と小杉と優が追いつきます。優がどうしてもついていくと泣け叫んだため、3人は矢野を追ったのです。矢野が壊したライトはケーブルが外れているだけであることがわかり、すぐに治ります。そして、万座に到着しますが、会場は誰一人いません。よく見ると、屋外にて発表会が行われていました。よく見ると、真理子とヒロコがステージに上がっています。会場にきた、矢野と優は、記者たちから「アベックのモデルもいるじゃないか」と指摘を受けて舞台に上げられてしまいます。その舞台上で、優は矢野にバレンタインデーのチョコを手渡すのでした。