澤田空海理 / Sori Sawada

澤田空海理 / Sori Sawadaのレビュー・評価・感想

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澤田空海理 / Sori Sawada
9

楽曲を通して日本語が好きになる

2023年12月にデビューしたシンガーソングライター。
ラブソングが多く、恋をしている人、失恋した人、恋をしたい人など様々な恋愛事情に寄り添ってくれる楽曲ばかりです。
ギターで澤田空海理さんの弾き語りをSNSに投稿する人も多く、つい口ずさんでしまうゆったりとしたメロディーが特徴的です。
また、調べないとわからないような難しい言葉や、独特な言い回しの歌詞も魅力の1つと言えます。
「SNSが苦手」と公言しているためX(旧Twitter)等の本人からの投稿は少ないですが、そういった溢れた人間味も楽曲にあらわれていて、聴き応えがあります。

そんな不器用で繊細な人柄が魅力的な澤田空海理さんですが、実は様々なアーティストに楽曲提供していたり、コラボとしてデュエット曲をリリースしていたりと多くの交流が見られます。コラボ相手を通して澤田空海理さんを知る人もこれから増えていくのではないでしょうか。
ライブは東京のライブハウスで行うことがほとんどなので、距離が近く、直近で本人が歌っている姿を見ることができます。
なかなかライブの機会も少ないため、レアな体験になると思うので、ぜひライブ情報や楽曲も併せてチェックしてみてください。

澤田空海理 / Sori Sawada
10

失恋時の女性を描く男性

代表作は「またねがあれば」「転校前夜」など。
ボーカロイド、主に初音ミク使ったボーカロイドプロデューサーであり本人も歌唱を行う。
ほとんどの曲が女性目線の失恋ソングであり、歌詞が絶妙で視聴者の共感を得ることに定評がある。野球大好きでTwitterの投稿は音楽に関すること以外はほとんど草野球のことばかりという真逆の一面を持つ。
彼の曲を聴くと、視聴者の気持ちが癒される、という訳ではなく、その気持ちを受け入れるという感覚に陥る。今自分の持っている気持ちをなにか別のエネルギーに変えて生きていく、というより、ただただそれを持って生きていく、という感覚。
音楽である以上、間奏やメロディはあるし、キャッチーなメロディーをつくることは音楽家にとってとても重要なことで、もちろんそれに関する魅力もさることながら、1番の魅力は歌詞である。音楽は心の扉を開ける鍵の役割を果たしていて、そこにダイレクトに響く歌詞がとても良い。聴こうと思わなくても歌詞が心に入ってくる。
また、ライブではあまり喋ることはしない。がしかし、話し始めるとただあがり症で緊張しているだけだったりする。動画として上がっている音源とは全く違ったアレンジで演奏されることも多く、ライブに行く面白さもとてもある。