男はつらいよ 奮闘篇

男はつらいよ 奮闘篇のレビュー・評価・感想

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男はつらいよ 奮闘篇
9

勝手に連れて帰るとは

寅さんに内緒で、花子ちゃんを故郷に帰してしまうのは、ちょっとひどい気もします。やはり携帯等がなくて連絡がとれないと、こういう切ないことが起こるんだなと思いました。でも、まさか親や先生に何も言わず、寅さんと花子ちゃんを結婚させるわけにもいかないし、大体花子ちゃんの寅さんへの情愛がどういう種類のものかもわかんないしなあと思いました。もちろん、おいちゃんもおばちゃんもさくらちゃんも寅さんの幸せを願っているから、花子ちゃんと寅さんが結婚してくれたらという気持ちもあったと思います。切ないことです。そして、その後遺書のような手紙を旅先から出してくる寅さん。家族はどれだけ心配だったでしょう。心配して探しに来たらおばあちゃん連中と仲良くしているし、ほんとに寅さんはもう!って感じでした。寅さんの恋がなかなか切なく描かれていて、とてもいい作品だったと思います。また、キャストの面でも、花子の恩師の先生が田中邦衛さんでとても面白かったです。あの青森なまりの優しそうな先生役は、田中邦衛さんにしかできないものだと思います。花子ちゃんもとてもかわいらしく、一生懸命な感じでいい子でした。また、青森の雪深い風景も素敵な作品でした。

男はつらいよ 奮闘篇
9

田中邦衛が出てた

ヒロインの花子の先生役として、田中邦衛が出ています。邦衛さんは、北の国からでしか、知りませんでしたが、本作でも方言を使っていい味出しています。花子は知的障害のある子なのかな?寅さんは、とらやで暮らせばいい、結婚しようかとかいうだけですが、先生は花子が自立できるようになればと、花子のこと、きちんと考えてて、いい先生だなと思いました。寅さんは寅さんで、花子のこと心配してるし、結婚して守ろうと考えてたのだろうから、寅さんがダメってわけじゃないけど、花子も何か自分でしたいだろうし、青森にもともと帰りたかったから、故郷に帰れてよかったなと思いました。勝手に連れて帰るのはかわいそうだったけど、先生と帰ったあと、学校で働いている花子は楽しそうで良かったと思います。今回は、寅さんが自殺するかもとさくらたちをおどろかせるよう、落ち込んだようですが、最後にはおばあちゃんたちと楽しそうな寅さんが見れて、ああ、やっぱりお兄ちゃんは、とさくらの気持ちになって、安心できます。花子が帰っていったのは津軽です。場面越しにも寒そうで、温泉が楽しそうで行きたいなと思いました。寅さんは、観光映画としてもよくできてるなと思いました。