ケイト・ブッシュ / Kate Bush

ケイト・ブッシュ / Kate Bush

ケイト・ブッシュ(Kate Bush)とは、イングランド出身の女性シンガーソングライターであり、同国を代表するアーティストの一人である。1958年7月30日生まれ。『嵐が丘』をはじめとする数々の代表曲で知られ、長年の音楽的功績が称えられて2013年には大英帝国勲章(CBE)を受章している。また、Q誌が選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーで第19位に選出されたほか、2023年にはロックの殿堂入りを果たしている。
医師の父と元看護師の母のもと、音楽一家で育った彼女は、ピンク・フロイドのギタリストであるデヴィッド・ギルモアに見出されてレコード・デビューを果たした。19thという若さで発表したデビュー曲『嵐が丘』はいきなり全英チャートで4週連続1位を記録し、その名を世界に知らしめた。高い歌唱力をベースに高音から低音まで自在に声質を使い分け、トータルで独自の世界観を展開するスタイルは、NMEやMOJOといった英国音楽メディアからも「ロック史上、誰よりも大きな影響を与えてきた女性アーティスト」と高く評価されている。ステージではダンスやパントマイムなどの身体表現を取り入れた独自のパフォーマンスを展開し、早い時期から映像作品の制作にも意欲を見せるなど、音楽とビジュアルの融合を追求し続けている。
完成度の高い作品制作を志向することから比較的寡作なミュージシャンとしても知られており、1990年代以降も独自のペースでアルバムを発表している。日本ではテレビ番組のオープニングテーマに楽曲が起用されたことで広く知られるようになったほか、2022年には過去の楽曲『神秘の丘』が海外ドラマの劇中歌に使用されたことをきっかけに世界的なリバイバル・ヒットを記録している。

ケイト・ブッシュ / Kate Bushのレビュー・評価・感想

ケイト・ブッシュ / Kate Bush
9

可憐で強い、幻想的な個性を持つ音楽

70年代からの長いキャリアを持つ、イギリスのシンガーソングライター。

可憐な乙女のような魅力と力強さが混在し、ドリーミーな童話の世界のような音楽を作り出しています。

2011年のアルバム『50 Words For Snow』は、まさにストーリー仕立ての冬のおとぎ話といった趣きです。
他のアルバムよりもアンビエンスでクラシカルな雰囲気で、静謐な雪の世界を表現。
伸びるように歌い上げるボーカルと、ピアノの音が美しく、白い世界の中で温かく響くようです。

ここ日本で最も馴染みがあるのは、1978年のアルバム『The Kick Inside』からのシングル『Wuthering Heights』ではないでしょうか。
明石家さんまが司会を務めるバラエティー番組『恋のから騒ぎ』のオープニングテーマとなっていた曲です。
ハイトーンで歌うボーカルとキラキラしたサウンドが輝いており、天使のようでもあり、小悪魔のようでもあるケイト・ブッシュの魅力がふんだんに発揮されています。

また、他のアーティストから楽曲をカバーされることも多く、ソングライティング能力の高さを感じさせられます。
代表的なものに『This Woman's Work』、『Running Up That Hill』があり、どちらも感動的なメロディーの名曲です。