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可憐で強い、幻想的な個性を持つ音楽
70年代からの長いキャリアを持つ、イギリスのシンガーソングライター。
可憐な乙女のような魅力と力強さが混在し、ドリーミーな童話の世界のような音楽を作り出しています。
2011年のアルバム『50 Words For Snow』は、まさにストーリー仕立ての冬のおとぎ話といった趣きです。
他のアルバムよりもアンビエンスでクラシカルな雰囲気で、静謐な雪の世界を表現。
伸びるように歌い上げるボーカルと、ピアノの音が美しく、白い世界の中で温かく響くようです。
ここ日本で最も馴染みがあるのは、1978年のアルバム『The Kick Inside』からのシングル『Wuthering Heights』ではないでしょうか。
明石家さんまが司会を務めるバラエティー番組『恋のから騒ぎ』のオープニングテーマとなっていた曲です。
ハイトーンで歌うボーカルとキラキラしたサウンドが輝いており、天使のようでもあり、小悪魔のようでもあるケイト・ブッシュの魅力がふんだんに発揮されています。
また、他のアーティストから楽曲をカバーされることも多く、ソングライティング能力の高さを感じさせられます。
代表的なものに『This Woman's Work』、『Running Up That Hill』があり、どちらも感動的なメロディーの名曲です。