6才のボクが、大人になるまで。
『6才のボクが、大人になるまで。』(6さいのボクがおとなになるまで、原題:Boyhood)とは、2014年のアメリカ合衆国のドラマ映画である。監督と脚本はリチャード・リンクレイターが務めた。出演はパトリシア・アークエット、イーサン・ホーク、エラー・コルトレーン、ローレライ・リンクレイターなど。本作は、主人公メイソン・エヴァンス・ジュニアを演じるコルトレーンが実際に子供から青年に成長していく姿を捉えるため、2002年の夏から2013年10月までの12年間にわたって断続的に撮影が行われた。
物語は、両親の離婚を経験した6歳のメイソンJr.が、姉のサマンサとともに母親の故郷であるヒューストンへ引っ越すところから幕を開ける。母親のオリヴィアが職を得るために大学で心理学を学び、再婚や離婚を繰り返しながらも自立していく一方で、父親であるメイソン・シニアも定期的に子供たちと関わりを持ち続ける。メイソンJr.は思春期を通じて、葛藤や反抗期、失恋といった様々な経験を重ね、やがて写真撮影の世界に没頭していく。そして高校を卒業して家を出る日を迎えるまでの一家の変化が、丹念かつリアリティ豊かに描き出されている。
第30回サンダンス映画祭での初公開以降、本作は国内外の映画祭や批評家から絶賛を浴びた。第64回ベルリン国際映画祭ではリチャード・リンクレイターが監督賞を受賞したほか、ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)や監督賞を獲得するなど高い評価を得た。アカデミー賞においても作品賞や監督賞を含む複数の部門にノミネートされ、パトリシア・アークエットが助演女優賞を受賞している。実時間を費やして撮影された画期的な手法と、普遍的な家族の絆や成長の軌跡を描き切った演出により、映画史に残る傑作として広く知られている。
- 総合評価8.0点
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