センゴク権兵衛

センゴク権兵衛

『センゴク権兵衛』(センゴクごんべえ)とは、宮下英樹による日本の歴史漫画作品である。『センゴク』シリーズの第四部にして完結編であり、講談社の『週刊ヤングマガジン』にて2015年50号から2022年13号まで連載された。第一部から約18年間に及ぶ長期連載の末に完結を迎えている。
戦国時代を舞台に、一般的な評価やイメージが必ずしも好意的とはいえない武将である仙石権兵衛秀久(せんごく ごんべえひでひさ)を主人公に据えた大河史劇である。古文書の引用や緻密な時代考証に基づく精密な描写と、ダイナミックで豪快な人物造形が特徴となっている。美濃出身の猪武者として知られる秀久が、羽柴秀吉の指揮の下で多くの合戦を駆け抜け、大きな失敗を経験しながらも奇跡的な挽回を見せていく姿が描かれる。
物語は秀吉による紀州征伐から幕を開け、新たな主要キャラクターとして秀久に仕えることになった地侍の四男・田宮四郎保富が登場する。秀久のほかにも、山崎新平や鳥居景近、野々村正成など、一般的には知名度の低いマイナー武将たちにもスポットが当てられており、多様な人物たちの視点から戦国の人間ドラマが展開される。淡路国の戦国大名となった秀久が、九州統一を目指す島津軍との激戦をはじめとする西国平定の戦いに挑み、不屈の心で乱世を生き抜いていく歴史のダイナミズムを堪能できる作品である。

センゴク権兵衛のレビュー・評価・感想

センゴク権兵衛
9

戦国時代を生き抜いた一武将の生涯を描いた作品で、戦国時代好き・武将好きにお勧めの漫画です。

織田信長や豊臣秀吉にも仕えた実在した戦国武将、仙石権兵衛秀久の人生を描いた戦国時代・武将好きにお勧めの漫画です。
仙石兵衛秀久が織田信長に召し抱えられ、後の豊臣秀吉の配下になるところからシリーズがスタートして、現在は豊臣秀吉の北条攻めまで話しが進んでいます。
勇猛果敢な猪武者とも呼ばれた仙石秀久の戦場での活躍と、それにより出世して武将にまで上り詰めた秀久の姿は、読んでいて引き込まれてしまいます。
実際に行われた戦国時代の戦を、実際に現存している史料や古文書などを読み解き作者独自の視点で戦の本当の姿を描くという手法も歴史好きを惹きつけるこの漫画の魅力でもあります。
織田信長や豊臣秀吉という誰でも知っている武将の本当の姿や抱えていたであろう苦労などを作者独自の視点で描いている点も、他の戦国時代を扱った漫画とは異なるところです。
特に織田信長が明智光秀に討たれる本能寺の変の作者の考察などは、興味深いものがあります。
主人公の仙石兵衛秀久の泥臭くも人間っぽい戦乱の堪えない戦国時代を必死に生き抜いた人生を描いた物語がこの漫画の中心となっていますが、彼の視点で描かれる実在した他の戦国武将の姿や性格なども読んでいて面白いです。

センゴク権兵衛
8

戦国時代に実在した武将、センゴク権兵衛こと仙石秀久の一代記

戦国時代に実在した戦国武将、センゴク権兵衛こと仙石秀久に焦点を当てた戦国漫画です。物語はセンゴク権兵衛が織田信長に仕えるところから始まっています。織田信長の前に敵方の捕虜として捉えられたセンゴク権兵衛が、自分の力でその後の人生を切り開く戦いに勝ち、それがきっかけで織田信長の家臣の豊臣秀吉の配下となるところから始まります。出来るだけ史実に忠実に描かれている漫画なので、時代背景だけでなく戦国時代の戦い方なで研究して描かれているので歴史を知る上でも勉強になります。豊臣秀吉の配下としていくつもの戦いで活躍する姿も、残されている歴史書などを根拠に描かれているので非常にリアルです。実在した城の様子や攻め方なども本物のように描かれ、あたかも本当に戦国時代の戦を見ているかのような描写力は、素晴らしいです。織田信長が明智光秀に裏切られた理由も根拠のある歴史書などを基に描かれ、謎の多い本能寺の変や豊臣秀吉のその時の九州大返しなども、「なるほど」と納得させられました。ストーリーは後半戦に差し掛かっているのですが、一度は失態を犯してしまった仙石秀久が戦で活躍をあげて盛り返すところです。事前に仙石秀久の経歴などを知っていても十分に楽しめる、戦国漫画です。歴史好きにはピッタシのハマること間違いありません。